タイソン・フューリー（英）の王座返上によるWBO世界ヘビー級王座決定戦が1位ジョセフ・パーカー（ニュージーランド）と3位アンディ・ルイス（メキシコ）の顔合わせで行われる運びとなった。20日（日本時間21日）プエルトリコで年次総会を開催中のWBOが承認した。

　このカードは、コカイン服用やアルコールの問題など体調面のトラブルでフューリーが王座を返上後、パーカーのディーン・ロンナーガン・プロモーターとルイスのトップランク社ボブ・アラム・プロモーターの間で交渉が持たれている。まだ決定ではないが、12月10日ニュージーランド・オークランドのビクター・アリーナで挙行されるニュースが伝わっている。

　パーカーはラグビーの国ニュージーランドからヘビー級の頂上を目指すスピードスター。9月、元欧州王者アレクサンデル・ディミトレンコ（ロシア）を4回KOで下した時点で21勝18KO無敗。一方ルイスが勝てばメキシコ人初のヘビー級王者誕生とこちらも話題性がある。ルイス（29勝19KO無敗）は9月フランクリン・ローレンス（米）に判定勝ち。

　同じ12月10日開催が待たれるIBF王者アンソニー・ジョシュア（英）vs元統一王者ウラジミール・クリチコ（ウクライナ）の一戦は実現が難しくなった。最新情報ではクリチコは同日ドイツ・ハンブルクでルーカス・ブラウン（豪州）とこれもフューリーが放棄したWBA王座を争う可能性が強くなってきた。Photo/BoxingScene.com