May
21
Tuesday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

25°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > パッキャオ、ウガスに3ー0判定負け 引退も匂わす

パッキャオ、ウガスに3ー0判定負け 引退も匂わす

2021年8月22日 15時59分

ラスベガスのT-モバイル・アリーナで21日(日本時間22日)に1万7438人観衆を集めて行われたWBAウェルター級スーパー王座タイトルマッチは、王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)が6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)に3ー0判定勝ち。初防衛に成功した。

ウガスは右を有効に使ってパッキャオから勝利

ジャッジのスコアは115-113、116-112が2者だったが、ウガスの勝利は疑いないものに思えた。身長で勝るウガスが左ジャブを突いてパッキャオの侵入を阻んだ。パッキャオは年齢(42歳)のせいなのか2年ぶりのリングの影響か、体のキレがなく、断続的に仕掛けるもののパンチの正確さを欠いた。

ウガス(35歳)は3回、右を命中させ、パッキャオの表情に動揺がはしる。パッキャオも右を返したが浅い。ウガスは広いスタンスから右強打をノーモーションで決め、中盤からパッキャオを苦しめた。

8回、右に続いて左フックを決めたウガス。劣勢を意識したように9回からパッキャオが挽回を図る。キューバ人は右目が腫れ上がったが、戦法はブレず、いきなり放つ右がまたも効果を発揮。終盤パッキャオのコンビネーションが決まるシーンもあったが、ダメージングブローとはならず、両目から出血して終了ゴングを聞いた。

フィリピンの上院議員のパッキャオは試合後、年齢的な衰えを理由にこの試合が現役最後になる可能性を匂わせた。正式な決断は帰国後しばらく経過してからになりそうだ。62勝39KO8敗2分。

リング上のインタビューに答え、出馬が取りざたされる母国の大統領選について「来月発表する」とパッキャオ。「20年以上戦ってきてとても幸せな瞬間がたくさんあった」とも語っていた。最後はスタンドから「マニー! マニー!」とファンのコールを受けた。

殊勲のウガスは27勝12KO4敗。「ベルトを統一したい」と今後もビッグマッチを望んでいる。《三浦勝夫》 Photo by Ryan Hafey / PBC

Related article
関連記事