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WBOフライ級王者・中谷潤人も仕切り直しV2戦 挑戦者の山内涼太「倒さないと勝てない」

2022年3月3日 15時42分

 村田諒太vs.ゲンナジー・ゴロフキンのサポーティングカードで行われるWBO世界フライ級タイトルマッチは、チャンピオン中谷潤人(M.T)が2位挑戦者山内涼太(角海老宝石)を迎えることとなった。中谷は2度目の防衛戦。

中谷(右)の相手は強打が武器の山内に変更

 当初中谷はクリスチャン・ゴンサレス(メキシコ)の挑戦を受ける予定だったが、興行の4月への延期に伴い、対戦相手が山内に変更。中谷にとっては約3年ぶりとなる日本人対決となった。

 山内に抱く印象は「まとまったスタイルでパンチがある」というもの。一発強打を食らわないよう気を引き締めて臨む決意だ。一方で、大きな舞台でしっかりとアピールしたい気持ちも当然強い。この間は前の手(右パンチ)の使い方などを意識して磨いていた。

「最初から自分のペースで戦いたい」と、内容にもこだわるのは、先を見据える意識からだろう。いま1階級上のS・フライ級はまれにみるタレントぞろい。階級アップも時間の問題の中谷にすれば、フライ級に中谷ありというパフォーマンスでその名をさらに轟かせておきたいところ。

「成長できた部分を4月9日に発揮したいと思います」。減量も順調というチャンピオンは落ち着いて語った。

 世界初挑戦の山内はプロで8勝7KO1敗の右ボクサーファイター。高校時代に選抜準優勝、東京農業大学に進んでアマチュア38勝15敗のキャリアがあるが、当時から期待されてプロに転じたわけではない。

 しかしその強打は早くから一部関係者の間で評判が高く、徐々にプロの水にも慣れて一昨年8月、初タイトル(WBOアジアパシフィック)を獲得した。唯一の黒星は19年3月に上海でウラン・トロハツ(中国)とダウン応酬の末12回判定負けしたものだ。

 中谷挑戦の話が舞い込んだ時は「びっくりしました」と正直な山内だが、「もう、やるだけ。僕の強さはパンチ力ぐらいですが、僕の人生で大事な日になる。絶対に勝って終わりたい」と物おじせずにチャレンジする。

「完ぺきで穴がない」(山内)と評する中谷をいかに攻略するつもりか。「皆、出て行ってやられている。何かしら驚くような秘策を阿部さんに教えてもらって……」と山内。コンビを組む阿部弘幸トレーナーによると「7つある」のだという。「倒さないと勝てないと思っています」と語る挑戦者の出方に注目である。

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