WBA&IBFミドル級タイトルマッチの計量が8日、東京ガーデンテラス紀尾井町で行われ、WBA王者の村田諒太（帝拳）とIBF王者のゲンナジー・ゴロフキン（カザフスタン）がともにリミットの72.5キロで合格。抗原検査もクリアした。試合はあす9日、さいたまスーパーアリーナでゴングが鳴る。

　イベント総額20億円超と言われる“日本ボクシング史上最大”のビッグマッチ。コロナ禍で延期が繰り返されながらようやく実現する。出場選手の取材は一切なし。代わって本田明彦会長は「調整は完璧。想像以上」と村田が絶好調であることに太鼓判。「あとはそれがリングで出るか」とも話した。

　計量後、帝拳プロモーションとホテルが、ゴロフキンと双子のマキシム・トレーナーの40歳の誕生日をサプライズで祝うとゴロフキンはスマイルを浮かべた。村田も笑顔と拍手で祝福し、試合前のものものしい雰囲気とは無縁だった。

　海外ブックメーカーのオッズは、村田の勝利が4～5倍、ゴロフキンの勝利が1.1倍～1.2倍でゴロフキンの優勢を見ている。2年4ヶ月ぶりの試合となる村田の不利予想をはね返しての勝利に期待が集まる。試合の模様はアマゾンのプライム・ビデオでライブ配信される。

■TALE OF THA TAPE
村田
生年月日　　1986年1月12日（36歳）
アマ戦績　　11年世界選手権優勝
　　　　　　12年ロンドン五輪金メダル
　　　　　　137戦118勝19敗
プロ戦績　　18戦16勝13KO2敗
獲得王座　　WBAミドル級（防衛1）
世界戦　　　6戦4勝4KO2敗
身長/リーチ　182センチ/190センチ

ゴロフキン
生年月日　　1982年4月8日（40歳）
アマ戦績　　03年世界選手権優勝
　　　　　　04年アテネ五輪銀メダル
　　　　　　350戦345勝5敗
プロ戦績　　43戦41勝36KO1敗1分
獲得王座　　WBA（防衛19）、WBC（防衛8）、IBF（防衛4、1）
世界戦　　　24戦22勝20KO1敗1分
身長/リーチ　179センチ/178センチ