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2022年ラストはS・フライ級2団体統一戦 最後に笑うのは井岡一翔か、フランコか

2022年12月21日 14時00分

 WBO王者井岡一翔(志成)とWBA王者ジョシュア・フランコ(アメリカ)が互いの王座をかけて対戦する世界スーパーフライ級タイトルマッチは、12月31日に東京・大田区総合体育館でゴングが鳴る。5度防衛中のチャンピオン井岡が優位とみるが、フランコも底力のある選手。はたして内外で統一戦ばやりとなった2022年の最後に笑うのは井岡か、フランコか。《ボクシング・ビート1月号より》

井岡一翔

 王座統一戦という大義名分を掲げる井岡。昨年8月以来リングに立っていないフランコ。両者の思惑が合致したことで締結した大みそか決戦は、熟練のWBO王者と下剋上を目指すWBA王者という図式になっている。そしてそれはかなりの確率で好ファイトになりそうな予感がある。

 「相性は悪くないと思います」と井岡が言う。フランコのほうも「グッドファイトになると思う。彼はアウトサイドのボクシングが得意だ。私はプレッシャーをかけ続けるから彼も打撃戦に応じるだろう。ファーストラウンドから火花が散るオールアクションが見られる。私はそこに全力で身を投じる」との決意なのだ。

 フランコの発言には自身を奮い立たせるところもあるが、井岡はより冷静に相手を分析している。

 「(映像で見た印象は)積極的な選手ですよね。かといって粗削りじゃない。しっかりスタンダードに攻めてくる。ガードが高くて、どちらかというとブロックで潰しながら。ガツガツ潰すのではなく、ちゃんとガードして、相手の打ち終わりなどをリターンして徐々に徐々に。でも常に前へ行きたい感じがある」

 井岡が見た映像はフランコが3度対戦したアンドリュー・モロニーとのタイトルマッチの1つだという。序盤で無効試合に終わった第2戦は別にして、ベルトを獲得した第1戦は終盤11回に奪ったダウンが勝敗を分けた。また第3戦は後半アウトボクシングにスイッチして逃げ切りを図った印象がした。そこから浮かび上がるフランコ像は「勝負強い、臨機応変、スタミナがある」というものだ。

 モロニーは攻略が容易な王者とも思えず、フランコのスタイルはもっと奥深いものだろうが、井岡はWBA王者を一刀両断する。

 「正直、あのぐらいのレベルは倒したい。相手をなめているとか、弱いと思っているとかではなく、注目してもらえる統一戦だからです。(フランコは)いいチャンピオンであってもスーパーチャンピオンではない。だからその差を示したいですね」..

 ほか井岡-フランコ戦展望特集は、フランコの一問一答インタビューに加え、イスマエル・サラス、ロバート・ガルシアの両トレーナーの話も掲載。記事全文はきょう発売のボクシング・ビート1月号でお読みできます。

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