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ナバレッテ3階級制覇達成 ダウン応酬制し9回TKO勝ち ウィルソン健闘及ばず

2023年2月4日 16時38分

 米アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナで3日(日本時間4日)ゴングが鳴ったWBO・S・フェザー級王座決定戦は、WBOフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)がWBO・S・フェザー級3位リアム・ウィルソン(豪州)に9回1分57秒TKO勝ち。前王者シャクール・スティーブンソン(米)がロブソン・コンセイサン(ブラジル)との防衛戦で体重オーバーして失った王座を継承した。

ウィルソンが4回にダウンを奪った

 試合は激闘だった。右構えでスタートしたナバレッテは、ずっとオーソドックスで対応した。2回、右を決めたナバレッテにウィルソンは3回途中からサウスポーにスイッチする場面が目立った。

 4回、ウィルソンの最大の武器、左フックが炸裂。よろめいたナバレッテにウィルソンが右を連発して追い込むとロープへ傾いたナバレッテは自軍コーナー付近に崩れ落ちる。起き上がったところでラウンド終了となった。

 キャリア初のノックダウンを喫したナバレッテは5回、挽回に努める。しかしウィルソンも負けじと打ち返して引かない。6回、得意のワイルドなパンチを放って圧力をかけるナバレッテにウィルソンの右カウンターが命中。またしてもメキシカンはピンチに陥り、一段と展開がスリリングになる。

盛り返すナバレッテ(右)

 7、8回、スタンドの応援をバックにナバレッテがプレスを強める。ボディー打ちが何度も当たり出しウィルソンの戦力を低下させる。そして9回、ナバレッテの右クロスが命中しウィルソンはリング中央に落下。カウント後、追撃を食らってグラついた豪州人はダウンを拒否したが、ロープを背に乱打を浴びたところでレフェリーが割って入った。

 WBO・S・バンタム級、フェザー級に続き3本目のベルトを獲得したナバレッテは37勝31KO1敗。10日以内にフェザー級王座とどちらかを保持するか選択しなければならないが、「130ポンド(S・フェザー級)で実績を残したい」と語っており、フェザー級王座を返上することは確実。試合後、この日対戦する運びだったオスカル・バルデス(メキシコ=元WBC・S・フェザー級王者)がリングに上がり、対戦機運を高めた。大健闘のウィルソンは11勝7KO2敗。

バルボサ(左)はサバイバル戦に勝利

 セミのWBOインターコンチネンタルS・ライト級タイトルマッチは、王者アーノルド・バルボサ(米=WBO4位)が挑戦者で元2階級王者ホセ・ペドラサ(プエルトリコ=WBO9位)に10回戦で3-0判定勝ち。スコアは96-94が2者に97-93でバルボサ。また東京五輪S・ヘビー級銀メダリスト、リチャード・トレースJr(米)がジェームス・ブライアント(米)に初回終了TKO勝ち。戦績を5勝5KO無敗とした。Photos by SUMIO YAMADA

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