日本ミニマム級4位の伊佐春輔 タイの不敗新鋭に判定勝ち 先輩古橋の引退式に花添える
2023年4月28日 8時24分
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ロンドン五輪銅メダリストでWBOフェザー級12位にランクされる清水聡(大橋)が7月25日、有明アリーナでWBO同級王者ロベイシー・ラミレス(キューバ)に挑戦することになった。横浜市内のジム27日、記者会見を開いて発表した。当日はWBC&WBO世界S・バンタム級王者スティーブン・フルトン(米)vs.前バンタム級4団体統一王者、井上尚弥(大橋)とのダブル世界タイトルマッチとなる。
2016年9月のプロデビューから7年目にして世界タイトル挑戦のチャンスを手にした清水。10日ほど前に話を聞いたという五輪メダリストは会見の冒頭「30歳でプロデビューして3月で37歳になった。この7年間、コロナもあったし負けたこともありましたが、コツコツやって世界戦にだどりつけたことをうれしく思う」とあいさつ。「世界チャンピオンになるためにプロになった。世界のベルトをもぎ取れるよう、ラスト30日をがんばりたい」と続けた。
大橋秀行会長によると、21年5月にWBOアジアパシフィック同級王者の森武蔵(志成)との統一戦に勝利して以降、世界戦が決まりそうになっては流れての繰り返しだったという。そのような状況で清水は「いつチャンスが来てもいいようにトレーニングは欠かさなかった」というから立派だ。
清 水が挑戦するラミレスは今月1日、アイザック・ドグボエ(ガーナ)との王座決定戦を制して世界王者になったばかり。2012年のロンドン五輪バンタム級で銅メダルを獲得した清水に対し、ラミレスはロンドンではフライ級、16年のリオではバンタム級で金メダルに輝いている。19年のデビュー戦でいきなり黒星とつまづいたが、その後は負けなしで12勝7KO1敗。身長165センチのこちらもサウスポーだ。
ラミレスについて清水(11勝10KO1敗)は「スピードのある選手」と評しながらも、「速いけどその分、大振りですよね」とも指摘した。アマチュアの経歴では王者が大きく上回るが、「弱点はけっこう多いと思うのでそこを崩していきたい」と自信の表情。身長179センチの清水は165センチのラミレスと比較すると体格で大きく上回っており、大橋会長は「パンチ力の差で勝機を見いだせるのではないか」と期待した。
試合に向けては同じ自衛隊所属でロンドン五輪に出場した須佐勝明さん、鈴木康弘さんをコーチに招き、ロンドン・チームを結成して試合に向けた準備を進める。清水は「同じ釜のメシを食ってきた仲間なのでリラックスしていい練習ができると思う」と元同僚のバックアップを大歓迎。須佐さんはロンドン五輪フライ級初戦でラミレスと対戦して敗れているだけに、具体的なアドバイスも期待できるという。
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