2014年6月8日日曜日

コット4階級制覇、マルティネスを10回TKO

 WBC世界ミドル級タイトルマッチが7日(日本時間8日)、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われ、挑戦者ミゲール・コット(プエルトリコ)が王者セルヒオ・マルティネス(アルゼンチン)を10回6秒TKOで下し、プエルトリコ勢としては初の4階級制覇を達成した。

 すさまじいオープニングだった。開始早々、コットの左フックを食らったマルティネスがたたらを踏んで後退。左フックを追撃されると、もろくも顔面からキャンバスにダイブした。なんとか立ち上がった王者だが、足元はフラフラ。このあと、それほど強いパンチを食らわなかったにもかかわらず2度のダウンを喫した。


 初回に3度ダウンしたマルティネスは2回から足を使ってダメージの回復に努めた。コットは一気にフィニッシュを狙うかと思われたが、リングをサークリングする王者をつかまえられない。中盤5回あたりからマルティネスが回復し始めたかに見えた。

 しかしマルティネスにこれ以上巻き返す力はなかった。8回に入るとコットが再び強いパンチをマルティネスに叩き込み、9回には右ストレート、左フックでマルティネスがグラリ。左ストレートで腰が落ちると、レフェリーは王者のヒザがキャンバスについたと見てダウンを宣告した。

 9回終了後のインターバルでマルティネスのセコンドがギブアップを決断。10回開始早々にTKOとなった。39歳のマルティネスは1年ぶりのリングで試合勘が鈍っていたのか、ここ最近はダウンが多く打たれもろくなっているのか、あるいはけがの影響か、いずれにしても初回の3ダウンが大きく響いた。


 セミで行われたNABFフェザー級王座決定戦は、下田昭文(帝拳)を下して再浮上したマルビン・ソンソナ(フィリピン)がウィルフレド・バスケスJr(プエルトリコ)に2-1判定勝ち。元世界王者対決を制した。スコアは2者が96-92でソンソナ。1者が96-92でバスケスJrだった。

 サウスポーのソンソナは初回、いきなり左ボディショットをカウンターで決めてダウンを奪う好スタートを切った。中盤からはバスケスJrに距離を詰められてクリンチが多発。ソンソナは6回にラビットパンチで減点されるなどクリーンファイトとは言えなかったが、要所で迫力のある連打を見せ、ジャッジの支持を得た。Photos/SUMIO YAMADA