WBC世界ミドル級7位の村田諒太（帝拳）に異例のパートナー――30日の「ボクシングフェス2014　SUPER BOXEO」（東京体育館）でジェシー・ニックロウ（米）を相手に行うプロ第6戦に備え、すでにスパーリング練習に入っている村田だが、あえて国内調整を選んだ今回は、アメリカとメキシコから4人のパートナーを迎えている。

　スパーメイトにはメキシコ王者アドリアン・ルナもいるというから驚き。ごぞんじ、9月の第5戦で、4連続KO勝利中の村田を相手に、やわらかい身のこなしで判定まで粘った長身選手だ。村田は1日、都内のジムで相手をとっかえひっかえ計8ラウンドのスパーを敢行し、年末の試合に向け仕上がりのよさをうかがわせた。

　この日はライオネル・トンプソン、マイク・ジョーンズ、そしてルナとスパーした村田。左ジャブを突いて鋭くプレスをかけ、持ち前の威力ある右ストレートを中距離から何度も好打していた。今後はこれにオーストラリアからも1人パートナーが加わることになっており、実戦練習のさらなる充実が見込まれる。