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2015年3月6日金曜日

八重樫東が現役続行を表明、S・フライ級も視野

「もう一度、世界チャンピオンを目指して現役を続行することをお伝えします」
 前WBCフライ級、元WBAミニマム級王者の八重樫東(大橋)が6日、横浜の所属ジムで会見を開き、現役続行を宣言。昨年12月30日、東京体育館で臨んだWBC世界L・フライ級王座決定戦でペドロ・ゲバラ(メキシコ)の左ボディに沈み、3階級制覇に失敗して以来の再起戦を5月初旬に行うことも併せて発表された。

「前回の敗戦で限界を感じたわけではなく、家族もいるし、このまま続けてもいいものかと。去年1年は走りっ放しだったので、自分を見詰め直すいい機会でした」と考え抜いた末の結論だった。意識的にボクシングを遠ざけ、年が明けてからの1カ月間は子どもの送り迎えと家事に追われる毎日だったという。八重樫の背中を押したのは「また頑張って」というファンの声だった。「そういうことが重なって、ですね。『もう辞めたほうがいい』とか『よくやったよ』という人はいなかった。ありがたいことです。最終的に決めたのは自分ですけど、家族とも話し合って、子どもたちも賛成してくれた」と家族の後押しも受け、決断に至った。

 八重樫には「L・フライ級でまたゲバラにリベンジしたい気持ちもある」とコンディショニングの面で不本意な形で終わった悔しさから、L・フライ級再チャレンジの希望もあるようだが、大橋秀行会長は「それは無理。あれは八重樫の実力ではなく、私の判断ミス」と話し、「体重を上げ、悔いのない勝負をさせたい」とS・フライ級でチャンスをうかがうプランを明かした。この階級には同門の井上尚弥のほかにも日本にWBA王者の河野公平(ワタナベ)がおり、「目標のひとつ」(大橋会長)と当然、視野に入れている。

 練習はすでに2月に入って再開。八重樫は今後について「いまは体の調整に重点を置いている。もう一度、世界チャンピオンになりたい気持ちはあるが、もう一度、自分のボクシングと向き合って、もっと自分のスタイルを構築していきたい」と語る。近年は“激闘”がクローズアップされてきたが「打ち合いは好きなんですけど、体のこともある。もともと足を動かす選手なので原点に返って、ボクシングをしていきたいなと思っています」と本来のボクシングを追求し直す。

 松本好二トレーナーは「本人は休んでる間の体力の衰えなど、不安だったと思うが、スタートした時点で体の動きは切れていると感じるし、リフレッシュした良さが出ている」と手応えは感じていた様子。再起戦の時期も決まった八重樫はこの日もシャドーボクシング、サンドバッグ打ちに続き、松本トレーナーとの5ラウンドのミット打ちと精力的にメニューをこなした。