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江藤伸悟が判定勝ち、元世界王者・山口直子が引退式

2015年5月10日 16時24分

「ザ・カンムリワシファイトvol.51&DANGAN128」が10日、東京・後楽園ホールで行われ、メインイベントは、日本S・フェザー級10位の江藤伸悟(白井・具志堅S)が山田智也(協栄)に3-0判定勝ちした。また、セミの前に元WBA女子世界S・フライ級チャンピオン山口直子(白井・具志堅S)の引退式が行われた。

10ゴングを聞く山口直子

 強打の女子ボクサーとして知られた山口は「現役時代はみなさんにKOを期待してもらった。これからの人生でもKOができるようにがんばりたい」とファンにあいさつ。10ゴングが打ち鳴らされた。山口の生涯戦績は23勝19KO5敗2分(JBC公認後は15勝13KO3敗)。

江藤伸悟が判定勝ち(ボクシングニュース)
終盤は激しい打撃戦を繰り広げた江藤(左)と山田

◇60.5キロ8回戦
江藤伸悟(白井・具志堅S)[3-0(77-76、77-75、78-76)]山田智也(協栄)
 前戦で元日本ライト級王者の近藤明広(一力)を下して波に乗る山田に対し、江藤は2回からリズムに乗ったアウトボクシングでペースを握った。しかしランカー撃破に燃える山田は気迫を前面に出して江藤に迫った。江藤は終盤、打撃戦に応じる場面もあって試合は白熱。よりクリーンヒットの多い江藤が判定を手にした。江藤は16勝9KO3敗1分。山田は12勝3KO6敗。

松尾(左)はディアレのキャリアにしてやられた

◇フライ級8回戦
アーデン・ディアレ(比)[2-1(78-75×2、76-77)]松尾雄太(国際)
 OPBFフライ級1位のディアレに挑んだ日本同級8位の松尾はガードを高く上げたいつも通りのスタイル。先制したのはディアレで初回にいきなり連打で攻勢をアピールした。松尾はジャブの打ち終わりに右ストレートを合わせるなどしたが、技術や駆け引きではディアレが1枚上。左ボディブローを織り交ぜながら、パンチをまとめて見せ場を作り、7回にはカウンターの左フックを打ち込んで松尾を後退させた。松尾は最終回に前に出たが及ばなかった。ディアレは28勝14KO9敗3分。松尾は7勝4KO2敗1分。

◇S・フェザー級8回戦
スパイス松下(セレス)[3-0(77-75、78-75、78-74)]小山拓見(草加有沢)
 松下はよく動いて先手、先手のボクシング。序盤は右が好調だった。守ってはパンチのある小山はミスブローを誘った。小山は中盤以降、重いパンチを振るっていったが、松下はボディブロー、クリンチも有効に使って最後までペースを渡さなかった。松下は14勝2KO8敗。小山は9勝7KO4敗1分。

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