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女子世界チャンピオン黒木優子、無冠戦でTKO勝ち

2015年8月17日 11時32分

 WBC女子世界ミニ・フライ級チャンピオンの黒木優子(Yukoフィットネス)が16日午後福岡・九電記念体育館のリングに上がり、ノンタイトル8回戦でタイのカニタ・サックナロンを3回43秒TKOに破った。

カニタをコーナーに追い詰める黒木(右)

 地元のリングに立った黒木は、初回から攻勢。サウスポースタイルからジャブ、左ストレートをカニタに浴びせる。12月に予定している次期防衛戦のための調整試合と位置づけ、練習の成果を「いろいろ試したかった」というが、それを許す相手ではなかった。カニタはこれまで12戦7勝2KO5敗という戦績が公表されたが、黒木が攻撃に出るとすぐ下を向いて防戦に回る姿はまるで素人のよう。3回、左肩を痛め長丁場に不安のあった黒木は一気に勝負をかけ、カニタをロープに釘付けにして猛攻。この回1分もたたずにレフェリーがストップをかけた。

 試合後「きれいに倒して勝ちたかった」と悔しがった黒木。試合中カニタに足を踏まれて冷静さを欠き、時折相手の抵抗のパンチをよけ損なっていたことを反省していた。黒木はこれで14勝7KO4敗1分。

タイ人選手に快勝した福原(右)

 セミファイナル8回戦には、日本ミニマム級2位の福原辰弥(本田フィットネス)が登場、タイのトンチャイレック・チャイヨンジムに3回1分32秒TKO勝ちした。

 サウスポーの福原は初回から左ストレートの後に返しで放つ右フックがよく決まり、2回にはこれがカウンターとなり、トンチャイレックをダウンさせた。

 その後も危なげなく試合を運んだ福原。続く3回にトンチャイレックを猛攻すると、タイ選手は足をもつれさせて防戦一方に。さらにコーナーに詰めて連打したところで早々とレフェリー・ストップがかかった。

 試合後の福原は、「いつタイトル戦が決まってもいいように練習し、決まったら確実に(タイトルを)獲ります」と、時間の問題となった初のタイトル挑戦に向け前向きのコメントを残した。15勝6KO4敗5分。

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