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訃報 金子ジム名誉会長、金子繁治氏死去

2016年1月3日 1時28分

 元東洋フェザー級王者で金子ジム名誉会長の金子繁治氏(写真、2011年撮影)が2日、肺炎のため都内の病院で亡くなった。84歳だった。前夜式が8日午後6時から、告別式が9日午前11時から、東京都目黒区中央町1-21-10の日本基督教団碑文谷教会で行われる。喪主は妻延子さん。

 金子氏は新潟県出身。1950年に笹崎ジムからプロデビュー。53年12月、ラリー・バターン(フィリピン)に勝利して日本人初の東洋王者に輝いた。フィリピンの英雄にしてのちの世界王者フラッシュ・エロルデと壮絶な打撃戦を演じて勝利するなど東洋王座を6度防衛。東洋無敵を誇りながら、世界には縁がなく、55年に世界フェザー級王者サンディ・サドラー(米)とノンタイトル戦で6回TKO負け。58年に眼疾のため引退した。

 65年に東京・下北沢に金子ボクシングジムを設立。東洋太平洋バンタム級王者の村田英次郎らを育てた。04年に長男の金子健太郎氏(現会長)、次男の賢司氏(マネジャー)に現場を譲り、一線を退いた。近年は進行性核上性まひを患い、闘病生活を続けていた。

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