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技巧派カルモナ “技”で井上尚弥のパワーに対抗

2016年5月3日 16時16分

  8日に有明コロシアムでゴングとなる「ボクシングフェス5.8ダブル世界戦」で、大橋ジムのWBO世界S・フライ級王者の井上尚弥と、IBF世界L・フライ級王者の八重樫東に挑戦するメキシカン2人が3日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。

手の内を見せず、ひたすら汗を流したカルモナ

 井上に挑む指名挑戦者のカルモナはボクシング一家の生まれで、6歳からグローブを握り、アマチュアで100戦のキャリアを持つ。自他ともに認める技巧派はプロ入り後、2013年に前王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に7回TKOで敗れて初黒星。昨年7月の暫定王座決定戦でワルリト・パレナス(フィリピン)とドローに終わり、井上への挑戦をパレナスに譲った。近年は足踏み状態の印象もあるカルモナだが「ナルバエスとパレナスの試合で多くの学んだ。今回は挑戦がうまくいき、3度目の正直だと思っている」と打倒井上に意欲を見せた。

 海外でも評価の高まっている井上については「ナオヤはグレートだ。何かを持っているからチャンピオンなのだろう」と詳しい論評を避け、井上よりも勝っている点を問われても「それぞれにスタイルがあり、現時点では言えない」とつれない返事。勝敗のポイントについては「我慢強く落ち着いて戦うこと」とだけ答えた。

 ウエートはリミットまで「あと800グラム」だそうだが、記者会見後はかなり着込んでみっちり1時間ほど汗を流した。練習を視察した井上真吾トレーナーは「イメージ通りうまい感じ。ナオがプレッシャーをかけて、強さ(井上)対うまさ(カルモナ)になると思う」とコメント。驚異的な破壊力を見せている井上の優位が動かない中、大橋秀行会長は「カルモナはガードがしっかりしていてステップもいい。ディフェンスが相当いい選手だと思う。尚弥が圧力をかけたとき、カウンターをもらわないように注意したい」と気持ちを引き締めた。

 ジムではカルモナとテクアペトラに加え、WBOバンタム級2位の松本亮(大橋)と54.4キロ契約8回戦で対戦するビクトル・ウリエル・ロペス(メキシコ)も精力的に汗を流した。

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