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高野人母美が引退宣言、6.6防衛戦の黒木優子と会見

2016年5月18日 14時01分

  6月6日の後楽園ホール「第375回ガッツファイティング」に出場するWBC女子世界ミニ・フライ級王者の黒木優子(YuKOフィットネス)と“モデルボクサー”の高野人母美(協栄)が18日、東京・新宿の協栄ジムで記者会見と公開練習を行った。昨年11月の世界初挑戦に敗れて以来の復帰戦となる高野はこの試合を最後に引退すると宣言した。

引退宣言の高野(左)と世界王者の黒木

 突然の引退宣言だった。「この試合をラストにしようと思っている。うまく勝ってボクシングを去りたい」。海外出張のため会見に同席しなかった協栄ジムの金平桂一郎会長をはじめ、居合わせたジムと芸能事務所のスタッフも知らされておらず、周囲はただ驚くしかなかった。

 高野によると、最初は自分がやりたくて始めたボクシングが、今では「やらせれている」ようになったそうで「生まれてから死ぬまでの自分のプリペイドカードがあったとして、それが人に使われていると思うと、やっぱり違うな思った。最近はそういうことが多く、やめようと思った」と決断にいたった理由を説明した。

 高野は2013年4月にプロデビュー。抜群のスタイルでモデル業もこなすことから“モデルボクサー”として注目を集め、奇抜な計量パフォーマンスなどでも話題を提供した。昨年11月、WBO女子世界S・フライ級王者ダニエラ・ベルムデス(亜)に世界初挑戦して4回TKO負け。これまでの戦績は8勝5KO2敗。

 6日の試合では韓国の李恵林と56キロ契約6回戦を行う。なお練習は続けており「世界戦を反省してディフェンスを強化した」とのこと。ジムも事務所も突然の引退宣言に困惑しており、今後話し合いがもたれる模様だ。

 一方、メインイベントに登場する黒木はWBC女子世界アトム級10位ノル・グロ(比)と4度目の防衛戦を行う。グロは黒木と同じサウスポーで決して得意とするタイプとは言えないが、黒木は「防衛戦でまだ倒していないので倒して勝ちたい」とKO宣言した。

 得意の左ストレートに頼りがちなボクシングを反省し、現在は右の強化に力を入れている。目の肥えた後楽園ホールをファンを沸かせようと意欲的なチャンピオンは「返しの右フックで倒したい」とフィニッシュブローも予告した。

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