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軽量級もパワーなしでは勝てない時代!? 重岡優大&銀次朗のこだわりとは ビート1月号より

2023年12月19日 11時41分

 もはや軽量級もパワーがないと勝てないのか――オーバーかもしれないが重岡優大&銀次朗の豪快なボクシングを見ていると、そんなことさえ考えてしまう。ただし、ことは単純ではない。当の重岡兄弟に自己分析してもらうと……。《文:本間暁/ボクシング・ビート1月号より》

 重厚な打撃音が体中に響き渡る。波打つチェーンの高音が鼓膜に突き刺さる。対岸から眺める者すら制圧するド迫力なのだから、対峙したサンドバッグはひとたまりもない。

 重岡兄弟のボクシングは、常にパワフルかつエネルギーに満ちている。とりわけ兄・優大の力感は、まるで乗り移るかのように、傍観者の体を強張らせる。軽いクラスの中でも最軽量のミニマム級にあって、“パワーボクシングの権化”とでも言いたくなるほどの存在感だ。

 「パワーには自信あるし、軽量級だからこそ見せなきゃいけない。巧いボクシング、相手に触れさせないボクシングもカッコいいけど、俺は個人的にパワーにこだわっています。ただでさえKOが生まれにくい階級だからこそ、です」

 予想通り、本人のこだわりは、いともたやすくこちらの期待値をクリアした。過去には小さな体にコンプレックスを抱いたこともあったかもしれないが、反骨心や意地が、より強い力を彼に与えているようにすら感じる。まさに入場曲(COMPLEXの『BE MY BABY』)のように、軽快で鮮やかな、清々しい表明である。

 「観ている人に、暇させたくない」という独特の物言いをする。つまり、飽きさせたくないということである。「お客さんが、気づいたらいつの間にか8ラウンド、12ラウンドになっているような試合」をしたい。そのためには、「パワー、迫力、スピードが必要」と説く。

 幼時体験が色濃く野太く支柱と化している。父・功生さんに半ば強制的にボクシングを見させられた。「他に観たい番組がある」優大少年にとって、同じ展開やクリンチの連続の試合は苦痛以外の何物でもなかった。自然、船を漕ぐ。父に怒鳴られる。だから、自分はそんな試合をしたくない。お客さんをいちばんに楽しませたい。「SNSでファンをつくるタイプじゃない」から、なおさら余計にボクシングで魅了することを追い求める。

 一撃のパワーは「当てる瞬間に強く握るインパクト×速さが生み出す」という持論がある。これは少々意外だった。打つ前からすでに力感がひしひしと伝わってくるフォームだから。これは、常に「打つぞ」という雰囲気の放熱、殺気がそうさせているのかもしれない。実際は、脱力からのフルパワーを意識し実践している。実体と実像のギャップが生み出すトリックとも言えるだろう。..

 重岡兄弟それぞれの「倒すこと」へのこだわり……記事全文は発売中のボクシング・ビート1月号に掲載しています。
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