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ビボル、ベテルビエフに雪辱 L・ヘビー級4団体統一王者に パーカーはバコーレを2回KO

2025年2月23日 11時04分

 サウジアラビア・リヤドのANBアリーナで22日(日本時間23日)行われたL・ヘビー級4団体統一タイトルマッチは、挑戦者で前WBA王者のドミトリー・ビボル(ロシア)が4団体統一王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア/カナダ)に2-0判定勝ち。昨年10月の初戦の雪辱を果たし比類なきチャンピオンの座に就いた。

リベンジに成功したビボル㊨ 第3戦も!? photo/Mikey Williams(Top Rank)

 序盤1、2ラウンドはリベンジを誓うビボルが絶え間ないフットワークに乗せて左ジャブをコンスタントに突き、右につなげて優勢。しかし前進を繰り返すベテルビエフは3、4ラウンド、右をねじ込み、左ジャブ、ボディーを決めて挽回を図る。

 試合を振り出しに戻したベテルビエフは5回に入るとプレスを強め、なおも右強打を浴びせて優勢。ビボルも右を返したが6回、王者は右を上下に見舞ってペースを引きつける。

 手数が減ったビボルはそのまま押される予感もあったが7回、ベテルビエフのアタックをかわし、ジャブを当てて持ち味のアウトボクシングが復活。8回にもステップを駆使して迎撃が秀逸なビボルがリード。勝負は後半に持ち込まれる。

 9回、スキルが冴えるビボルは左右を見舞って沸かせ、逆にベテルビエフは攻めているわりに効果が小さい。終盤、両目尻にアザをつくったベテルビエフは懸命にチャージしたが、ここでも左アッパー、右と迎撃が巧妙なビボルのパンチを食らい失点を重ねた。

 最終12回、右をかざして王者が反撃し、ビボルは左目から出血した。しかしべテルビエフは時すでに遅し。ジャッジ一人は114-114だったが他の2者は116-112、115―113でビボルを支持。王者が入れ替わった。ビボルは24勝12KO1敗。初黒星のベテルビエフは21勝20KO1敗。

 セミのヘビー級12回戦はWBOヘビー級暫定王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)がIBFヘビー級王者ダニエル・デュボア(英)の代役マーティン・バコーレ(コンゴ)と対戦。計量でキャリア最重量の267ポンドをマークしたパーカーに、試合2日前に出場が決まったバコーレは試合当日未明にリヤドに到着する強行軍となった。体重は310ポンド(140.61キロ)を計測した、

 試合は初回終了間際に右アッパーを決めたバコーレだったが2回、かするようなパーカーの右が頭部に当たるとバコーレは脚を跳ね上げて派手にダウン。起き上がったが、この回2分17秒でパーカーのTKO勝ちとなった。暫定王座の防衛に成功したパーカーは36勝24KO3敗。スコットランドから飛んできたバコーレは21勝16KO2敗。

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