1月にWBA世界ライト級王座を失った小堀佑介(角海老宝石)が引退を表明。7日昼、所属する角海老宝石ジムで引退パーティーを行った。 引退の理由は頚椎のヘルニア。1月のモーゼス戦後から顕著になり、再起に向けて開始したトレーニングもままならず、引退を決めたもの。
「近所の銭湯でばい菌をもらったらしい」と眼を腫らして眼帯姿の前王者は、「腕がしびれ、首もよく回らない。ヘルニアを抱えながら勝っていける甘い世界ではないので潔く引退しようと思いました」と小堀。また「世界をやるにはマッチメークやお金の面でもいろいろ大変なことがある。周囲の大変さも見てきたので、この引退でホッとした一面もあります」とこれまで背負ってきた責任感の一端も垣間見せた。
現役を振り返って「運がよかったと思います。たまたま勝っていって、たまたま世界が獲れただけ。それなりに努力はしたつもりですが、運がよかったです。一番の思い出? 朝まで飲んで、そのまんまロードワークにいって、ゲロを食道と喉を行ったり来たりさせながら走ったことですね」。
今後についてはまったく未定。「とりあえず旅にでも出ようかと思います。インドを皮切りに世界各地へ…。インドに特に理由はありません、何となく行ってみたいなと…。目的ないですし、期間も一週間になるか一ヶ月になるか、一年になるか…でもまあ適当ですから、行き先が大阪かなんかになるかも…。中田ヒデの千分の一です」と久々の小堀節を披露した。 ジム内でマグロの解体、外ではバーベキューとさながらピクニックのような引退パーティーで、その人柄を表すかのように先輩、後輩にスタッフ、ファンら多数が集った中で小堀は「これからも適当に生きていきます」と力みのない挨拶で締めた。