ゴールデンボーイ・プロモーションズの会長兼CEO（最高経営責任者）のオスカー・デラホーヤ氏が、米国大統領候補指名を狙うドナルド・トランプ氏を5月7日ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われるサウル“カネロ”アルバレス（メキシコ）vsアミール・カーン（英）に招待したことを明かした。デラホーヤ氏はテレビ、フォックス・ビジネス・ニュースの番組のインタビューでこの話題を伝えた。

「カネロvsカーンのビッグイベントにミスター・トランプにぜひ出席してもらい、メキシコでもっともポピュラーなボクサーと英国のイスラム教徒がどれだけやれるか、とくと観戦してもらいたい。異なった文化の選手同士の戦いの証人になるのも悪いものではないでしょう」と呼びかけた。

　選挙戦でメキシコ人やイスラム教徒を敵視し、さげすむ発言を繰り返す共和党候補トランプ氏。同じラスベガスのパッキアオvsブラッドリーⅢでは、ライバル・プロモーターのボブ・アラム氏がトランプ氏に反対キャンペーンを張った。デラホーヤ氏はリングサイド最前列の席をトランプ氏に用意しているという。自身がメキシコ移民の両親から生まれたこともデラホーヤ氏の行動を刺激したようだ。

　昨年、ニューヨークのマジソンスクエアガーデンの試合などを観戦したトランプ氏が今回の招待を受けるかは定かではない。試合まで10日弱。果たしてサプライズは起きるだろうか？