坂井祥紀が殊勲、ベガスでシオフェンに3-0判定勝ち
2017年8月23日 15時21分
2017年8月23日 14時21分
WBC世界フライ級チャンピオンの比嘉大吾(白井・具志堅S)が10月22日、両国国技館で同級6位トマ・マソン(仏)を迎えて初防衛戦を行うことになった。22日は村田諒太(帝拳)とWBA世界ミドル級王者アッサン・エンダム(仏)のリマッチがメインイベントとなっている。比嘉が23日、帝拳ジムで具志堅用高会長と記者会見を開いて発表した。
比嘉は5月、フアン・エルナンデス(メキシコ)を下し、デビューから13連続KO勝利で世界タイトルを獲得。既に初防衛戦に向けて1次キャンプを負え、9月2日から長野県車山で2次キャンプを予定するなど精力的だ。しかし、具志堅会長は「次の試合は減量で失敗するんじゃないか心配」といきなり不安を口にした。
最大の敵はマソンではなく減量か
というのも世界チャンピオンになると、祝勝会や後援者、友人からの誘いでごちそうしてもらう機会が激増し、これが「初防衛戦はベルトを獲るよりも難しい」と言われる理由の一つにもなっているほどだ。ましてや比嘉は減量が苦しく、5月に試合前はパニックに陥ったほどだから、具志堅会長でなくても心配になるだろう。
とはいえ、そのあたりは比嘉も十分承知しており「おいしいものを食べているけど、体重は変わらず60キロをキープしている」と、節制を心掛けている。野木丈司トレーナーも前回は試合まで1か月を切ってから始めた有酸素運動を前倒しして、早めに体重を落とし初めて減量苦を和らげる考えを明かした。
目標は浜田剛史氏のもつ15連続KO勝利
尊敬する具志堅会長と同じ21歳で世界チャンピオンとなった比嘉の次なる目標は、同じ沖縄の大先輩、浜田剛史・現帝拳代表の持つ15連続KO勝利の日本記録を更新することだ。
具志堅会長は「フライ級で大吾のパワーがあればだれとやってもノックアウトできる。あと1年はフライでやってほしい」と愛弟子にさらなる節制を要求。比嘉は「あと1年フライと言われてプレッシャーだけど、絶対に落とします」と自分に言い聞かせた。
27歳のマソンは17勝5KO3敗1分の戦績で、170センチの長身を生かしたアウトボクサー。比嘉にとっては距離を詰めることが大きなテーマになりそうだが、野木トレーナーは「対策というより大吾のポテンシャルを高めることに主眼を置く」と話している。
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