0120_excite_650x150

0120_excite_650x150

2018年12月30日日曜日

ビート誌選 年末興行の印象深い好勝負!
今年はどんなドラマが繰り広げられるのか

 年末の世界戦興行がスタートしたのは2011年のこと。以来昨年までで38試合が開催されている。茶の間にアピールする絶好の機会といつもにまして張り切るからか、「暮れの世界戦」からは数々の好ファイトが生まれた。今年の年末戦もいよいよ迫ったところで、過去の思い出深い試合をいくつかピックアップしよう。

“暮れの顔”内山を相手に金子が健闘したものの及ばず

 

■至高の日本人対決
内山高志[判定12回]金子大樹(13年12月31日)
WBA・S・フェザー級王者の王者内山は8度目の防衛戦。最強の日本人挑戦者金子と緊張感あふれる激闘を展開した。優勢の10回に金子の右でダウンしたものの、冷静にここをしのぎ、逆襲して判定勝ち。この年の最高試合に選ばれた一番。内山の試合では11年のホルヘ・ソリス戦(左フック一発で11回TKO勝ち)も忘れられない。

井上(左)はこの試合の勝利で世界の注目を集めた

 

■Monsterの衝撃
井上尚弥[KO2回3分1秒]オマール・ナルバエス(14年12月30日)
L・フライ級から2階級上げ、しかも挑む相手が名うての技巧派WBO王者ナルバエス。そういう難しい試合で井上がとんでもない強さをアピールした。たった2ラウンドの間に4度ナルバエスをダウンさせてKO。Monsterの名が世界に轟いた一戦。これも年間最高試合に選ばれた。

天笠はリゴンドウからダウンを奪ってその名を上げた

 

■リゴンドウが倒れた!
ギジェルモ・リゴンドウ[TKO11回終了]天笠尚(14年12月31日)
井上-ナルバエス戦の翌日、この年日本発もうひとつの衝撃がこれ。戦前、当の天笠が「99%不利」とまで言った挑戦だったが、本番では強豪WBA・S・バンタム級王者リゴンドウを2度もダウンさせるサプライズ。大健闘及ばず11回終了時の棄権TKO負けだったが、天笠は負けて男をあげた。

さすが井岡!と玄人をうならせたレベコ戦

 

■芸術的ボディ3連打
井岡一翔[TKO11回1分57秒]フアン・カルロス・レべコ(15年12月31日)
リマッチでレべコを迎えたWBAフライ級王者の井岡が、初戦以上の差をつけて前王者を返り討ちに遭わせた。優勢に試合を進め、粘るレべコを11回にフィニッシュ。ダウンさせた左―右―左のボディショット3連打がファンを唸らせた。

策士の小國(左)はアップセットを完遂

 

■最大級の殊勲
小國以載[判定12回]ジョナタン・グスマン(16年12月31日)
22勝全KO(1NC)のIBF・S・バンタム級王者王者グスマンに挑んだ小國が番狂わせを起こした。3回に左ボディで見事なダウンを奪った小國はその後も強打のグスマンに対し、よく守り、よく攻めて判定勝ち。「暮れの世界戦」で最大級の殊勲星。

雑草王者の木村(左)がオリンピアンの五十嵐を下した

 

■王者の証明
木村翔[TKO9回2分34秒]五十嵐俊幸(17年12月31日)
シンデレラ王者木村のWBOフライ級初防衛戦。元王者の五十嵐を迷いのない攻めで押し、迎えた9回にレフェリーストップを呼び込んだ。タイトル獲得のゾウ・シミン戦がフロックでないことを示し、堂々、王者の証明を果たした。

 今年は30日東京で伊藤雅雪(伴流)、拳四朗(BMB)、井上拓真(大橋)が登場。翌日はマカオに井岡一翔、京口紘人(ワタナベ)、坂本真宏(六島)が出撃する。彼らにはここにあげた試合を上回るような名勝負を期待したい──。