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支援団体が最高裁に「公正なジャッジ」要請

元プロボクサーの袴田厳さんを救え! 
支援団体が最高裁に「公正なジャッジ」要請

2019年6月11日 16時28分

 元プロボクサーの死刑囚で無罪を訴え続ける袴田巌さんを支援する日本プロボクシング協会など支援団体は11日、袴田さんの再審をただちに開始するよう最高裁判所に要請した。この日は東京高裁が静岡地裁の再審開始決定を取り消した“不当決定”からちょうど1年に当たる節目の日だった。

東京高裁前でアピールする左から森さん、真部会長、今岡会長

 ボクシング界からは協会の袴田巌支援委員会から真部豊会長、今岡武雄会長、さらに袴田事件を描いた漫画『スプリット・デシジョン~袴田巌 無実の元プロボクサー~』(日本プロボクシング協会制作)の作画を担当した元プロボクサーの森重水さんが参加。「最高裁には公正なジャッジをしてほしい」と声をそろえた。

 静岡地裁は14年3月、DNA鑑定の結果などをもとに再審開始を決定。重要証拠品となった犯行着衣を「捜査機関による捏造の疑いが強い」とまで言い切り、袴田さんは釈放された。

 しかし、東京高裁は昨年6月、検察側の即時抗告を認めて再審決定を取り消した。現在は最高裁で審理が続いている。

 最高裁の判断によっては、83歳の袴田さんが再び拘置所に収監される可能性があり、支援団体は再審の開始を強く求めている。

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