明日18日（日本時間19日）米フィラデルフィアのリアコウラス・センターで挙行される世界L･ヘビー級王座統一戦の計量が17日行われ、WBC王者オレクサンドル・ゴズディク（ウクライナ）が174.3ポンド（79.06キロ）、IBF王者アルツール・ベテルビエフ（ロシア）が174.5ポンド（79.15キロ）を計測。リミット175ポンドを合格した。

　暫定王者から正規王者に昇格して2度目の防衛戦となるゴズディク（32）が17勝14KO無敗。3度目の防衛戦となるベテルビエフ（34）が14勝14KO無敗というハードパンチャー対決。勝敗予想は拮抗し、ほぼ50-50となっている。

　ゴズディク・コーナーに陣取る殿堂入りトレーナーで解説者のテディ・アトラスは「有利、不利はない。ミスをした方が代償を被る」と言い切る。その中でスキルに分があると思われるゴズディクが若干、支持されているようだ。エキスパートの予想は判定決着ならゴズディク、KOならベテルビエフと割れている。

　カナダに居住しキャリアを進めるベテルビエフは戦績どおりのスラッガー。しかしアマチュア時代にライバル王者セルゲイ・コバレフ（ロシア）に2度勝っている実績もあり、テクニック面でも侮れないものがある。プロモーターとの確執でリングに上がれない時期があり、トップランク&ESPNと契約後まもなく実現した統一戦に全力投球する。

　試合はESPNとスペイン語局のESPNデポルテスが全米に中継する。セミ格で3月、同じフィラデルフィアで小原佳太（三迫）に判定勝ちしたIBFウェルター級1位クドラティーロ・アブドカクロフ（ウズベキスタン）が元王者ルイス・コラーゾ（米）と10回戦を行う。Photo: Mikey Williams / Top Rank