2020年1月15日水曜日

2020ベルトをめぐる争い ~フライ級編~ 
世界王者候補の中谷潤人 勝負のときはいつだ?

 日本人の最初の世界チャンピオン、白井義男を生んだフライ級は今の時代も日本人の好選手がそろう階級だ。筆頭はWBO王者の田中恒成(畑中)。大みそかにウラン・トロハツ(中)に快勝、3度目の防衛に成功した姿は記憶に新しい。

大みそかに快勝した田中(右)

■フライ級世界王者
WBA アルテム・ダラキアン(ウクライナ)
WBC フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)
IBF モルティ・ムザラネ(南アフリカ)
WBO 田中恒成(畑中)

 まずはチャンピオンの動向をチェックしてみよう。WBA王者ダラキアンは2月8日、ホスベル・ぺレス(ベネズエラ)と4度目の防衛戦が決まっている。タイトルを獲得したブライアン・ビロリア(米)との王座決定戦はアメリカでの試合だったが、それ以外はすべて母国ウクライナ。地元で着実にキャリアを重ねるチャンピオンだ。

WBCのベルトを巻くマルティネス

 もう一人、WBC王者マルティネスもスケジュールが決まっている。12月にクリストファー・ロサレス(ニカラグア)との王座決定戦を制したマルティネスは2月29日、米テキサス州フリスコでジェイ・ハリス(英)と初防衛戦。マイキー・ガルシア(米)vs.ジェシー・バルガス(米)の前座というからなかなかの舞台と言えるだろう。

 大みそかに王座を防衛したばかりの田中、12月23日に八重樫東(大橋)の挑戦を退けたIBF王者ムザラネの防衛戦が決まるのはまだ先の話になりそう。S・フライ級転向を狙う田中がどのタイミングで転級決断するのかも、ウェイティングサークル組には気になるところだ。

■フライ級日本人世界ランカー
中谷潤人(M.T=WBA1位、WBC3位、IBF7位、WBO3位)
山内涼太(角海老宝石=WBA3位)
久田哲也(ハラダ=WBA7位)
黒田雅之(川崎新田=IBF9位)
八重樫東(大橋=IBF12位)
阪下優友(角海老宝石=WBO12位)

世界王者候補の中谷

 日本人世界ランカーの中では、22歳のサウスポー中谷がずば抜けた存在と言えるだろう。デビューから20連勝(15KO)をマークし、2019年は日本王座獲得、10月に元L・フライ級世界王者ミラン・メリンド(比)に圧勝するなど内容も文句なしだ。

 マルティネスとロサレスがWBC王座決定戦を行う前には、WBC挑戦者決定戦に出場するというニュースも流れたが、現在の中谷陣営は4団体ウェルカムの方針でチャンスを待っている。中谷は今月からロサンゼルスで合宿中というから、ある程度の方向性は見えてきたのかもしれない。

 中谷に続くのがWBOアジアパシフィック王者の阪下、WBA3位にランクされる山内の角海老勢か。苦労して力をつけてきた阪下、ホープとして黒星も経験しながら才能を発揮する山内。よもに2020年は世界挑戦の土台をしっかり作る1年となるだろう。