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制限多いマッチメーク、平日開催が影響か

再開アメリカ興行 スタートは視聴件数苦戦 
制限多いマッチメーク、平日開催が影響か

2020年7月16日 10時22分

 新型コロナウイルス感染症拡大による中断後、米国で先陣を切ってイベントを再開したトップランク。先週までラスベガスで10回のカードを開催した。その行動と勇気は大いにファンを喜ばせているが、スポーツ専門ケーブルESPNとストリーミング配信ESPN+で中継されたイベントの視聴件数はこれまでのところ伸び悩んでいる。

視聴件数が最も多かったベルチェルト

 10回のイベントとメキシコシティで行われた2回を合わせた12回で、最高はWBC・S・フェザー級王者ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)が6月27日に行ったノンタイトル戦の41万8000件。

 2番目は6月9日、再開のトップバッターでリングに上がったシャクール・スティーブンソン(米=WBOフェザー級王者)の39万7000件。12回中、唯一の世界戦となったアンドリュー・モロニー(豪)vs.ジョシュア・フランコ(米)は31万件。

 ベルチェルト同様、メキシコシティで無冠戦を行ったエマヌエル・ナバレッテ(メキシコ=WBO・S・バンタム級王者)の試合は32万7000件だった。最低は6月30日、S・ライト級アレックス・サウセド戦の29万8000件(数字はいずれも平均値、肩書きは当時)。

 イベント関係者やメディアは、コロナ危機で生のスポーツ中継に飢えたファンがこぞって観戦し、高い視聴件数が期待できる――という楽観的な見方をしていたが、これらの数字は期待を裏切るものだった。

トップランク総帥アラム氏の行動力は評価されている

 コロナ危機以前のESPNの視聴件数は、これらより格段に上とは言えないまでも確実に多く、人気選手が出場すると100万件を超すケースもあった。マッチメークが制限され、調整試合的なカードが多かったこと、エース格のクロフォード、ロマチェンコ、フューリーらが登場しないことも影響した。またこれまでの週末ではなく、平日の火、木曜日放送も一般のファンには浸透しなかったようだ。

 それでもトップランクとESPNは今後もイベントを続行する。来週は前WBOフェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ=米)がジェイソン・ベレス(プエルトリコ)と無冠戦、8月もS・ライト級統一王者ホセ・ラミレス(米)vs.元王者ビクトル・ポストル(ウクライナ)の2度目の仕切り直しが実現に向かっている。地道な努力が本格的に興行がスタートした時に実を結ぶと期待する関係者も多い。

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