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井岡一翔との大みそか決戦は前哨戦から白熱!

田中恒成がKO宣言「負けているものはない」  
井岡一翔との大みそか決戦は前哨戦から白熱!

2020年11月10日 15時58分

 大みそかに東京・大田区総合体育館でWBO世界S・フライ級王者、井岡一翔(31=Ambition)への挑戦が決まった同級1位の田中恒成(25=畑中)が10日、オンラインで会見を開き、井岡戦と世界4階級制覇への思いを語った。

リモート会見した田中 写真提供=畑中ジムAndre

 前日の会見で井岡が「格の違いを見せたい」と“格の違い”を強調したことを受けてのこの日の会見。田中は「井岡選手がいまチャンピオンですし、4階級制覇もしているので格は上かもしれないけど、自分が勝てば4階級制覇で、達成すれば同じかなと。直接戦ったらオレのほうが強いと思います」と負けていなかった。

 戦い方を問われると「接近戦でも離れてもどっちでもいいなと。自分はどっちもできるので。スタミナ、スピード、パワー、負けているものはないと思うので、そのへんを使って勝負したいと思います」と自分がすべてで上回っているとアピールした。

 田中は2015年に国内史上最速となるプロ5戦目で世界王者となり、18年には世界最速タイとなる12戦目で3階級制覇を達成。今回16戦目で4階級制覇を成し遂げれば世界最速記録となる。井岡のキャリアにリスペクトを抱きながらも、やはり「格が違う」発言にはカチンときたのではないだろうか。

 井岡がWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)やWBAスーパー王者ローマン・ゴンサレス(帝拳=ニカラグア)を標的に定めているように、階級を上げたばかりの田中もビッグネームとの対戦を望んでいる。「S・フライ級が適正階級」と言い切る田中はこの階級で勝負に出ようと考えているのだ。

「この階級は井岡選手を含めて強い選手がたくさんいる。そういう選手と戦っていくための入り口みたいな試合になると思う」との発言こそ決意の表れだ。この試合を次へのステップにするという考えは奇しくも井岡と同じである。

 田中は3月にフィリピンに遠征して技術的な課題を見つけ、コロナ禍の状況でもトレーニングを怠らず、課題の克服に取り組んできた。「この1年で技術面はかなりアップした。試合をみたらみんなを驚かせることができると思う」と自信を隠さない。

 通過点を強調した井岡に対し、田中は「オレにとってはキャリア最大の勝負だと思っているのでこのチャンスを必ずつかみたい」と闘志をあらわにした。

 さらには「日本のボクシングを引っ張ってきたチャンピオンに挑戦するので。ここで世代交代というか、こういう試合を文句のつけようのないKOで決着をつけたい。この試合に勝って自分が日本のボクシングを引っ張っていくという気持ちがある」と世代交代を高らかに宣言。実力相応の知名度を得られずにきた田中が井岡を踏み台にして一気にのし上がろうとしている。

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