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寺地拳四朗が大差判定でWBC・L・フライ級V8 スコア入り

2021年4月24日 16時54分

 WBC世界L・フライ級タイトルマッチが24日、エディオンアリーナ大阪で開催され、チャンピオンの寺地拳四朗(BMB=写真)が挑戦者1位の久田哲也(ハラダ)に3-0判定勝ち。8度目の防衛に成功した。スコアは119-108、118-109×2だった。

拳四朗(右)は久田の粘りにあいながらも終始優勢に試合を進めた

 デビューから無敗、29歳のエリート王者にキャリア46戦で10敗を喫している36歳の久田が挑んだ。拳四朗はいつも通り脚を動かしてジャブ主体の組み立て。初回は静かだった久田が2回に攻撃のピッチを上げると、逆に拳四朗のワンツーが決まって久田がダウンした。

 拳四朗はジャブ、フットワークで距離をコントロールし続けた。3回以降はボディ打ちも繰り出してペースを掌握。4回終了時点の採点は38-37×2、40-35でチャンピオンがリードした。

 中盤に入っても拳四朗は冷静にピッチを刻んだ。久田は6回に右ストレートを立て続けにヒット。連打で畳みかけたが、拳四朗は相手の攻撃を断ち切るのがうまい。攻撃を受けたあとは必ず攻勢をかけてポイントを久田に渡さなかった。8回が終わって78-73×2、79-72とリードを広げた。

 終盤も拳四朗のペースは落ちなかった。何とか逆転したい久田は前に出て手を出していくが、拳四朗はジャブを起点に先手、先手で久田に思うようなボクシングを許さない。久田は最後まで闘志を見せ、単発でパンチをヒットすることはあったものの、拳四朗のうまさが上回った。拳四朗は18勝10KO。

 試合後、久田に「すいまでんでした」と謝った拳四朗はリング上で感極まった。ヒーローインタビューでは涙ながらに「昨年は自分の不祥事で久田選手やプロモーターの山下会長、三迫会長にご迷惑、ご心配をかけて、これからどうしようという不安の中、今回は勝てて本当にうれしいです」と本音を語った。さらに、「迷惑をかけたのはどうしようもないことなので、これから少しでも勝って恩返ししていきたい」と決意を示した。

 試合前の言葉通り、最後まであきらめなかった久田は34勝20KO11敗2分。19年10月、WBAスーパー王者、京口紘人(ワタナベ)戦に続いて世界挑戦は失敗に終わった。

 両者は2017年4月、日本タイトルマッチで対戦予定だったが、王者だった拳四朗が世界戦決定で急きょタイトルを返上。3年のときをへて昨年12月に両者の世界戦が決まりながら、拳四朗の不祥事で延期になっており、4年のときをへた因縁の対決だった。

◇フライ6回戦
花田歩夢(神拳阪神)[3-0(58-55、57-56×2)]マンモス和則(中日)
 上背で勝る花田がジャブ、右ストレート、左ボディでサウスポーのマンモスをコントロール。初回に右でダウンを奪った。3回にも右アッパーをボディに打ち込んでダメージを与え、連打でマンモスに襲いかかった。

 パンチが届かず、劣勢のマンモスは4回から盛り返す。左ストレート、右フックで花田に迫ると、少し動きの落ちてきた花田はこれを被弾。打ち合うシーンが増えた。最終回もマンモスが元気だったが、花田も負けずに打ち合ってゴールテープを切った。花田は6勝4KOで無敗をキープ。後半ガッツを見せたマンモスは6勝6KO4敗1分。

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