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前世界王者の伊藤雅雪が細川バレンタインを圧倒 復活の8回TKO勝ち

2021年7月3日 20時14分

「ダイナミックグローブ&A-SIGN.BOXING」が3日、後楽園ホールで開催され、メインのライト級10回戦は、前WBO・S・フェザー級王者で日本ライト級3位の伊藤雅雪(横浜光)が元日本S・ライト級王者で日本ライト級7位の細川バレンタイン(角海老宝石)に8回1分17秒TKO勝ちした。

伊藤は勝利の瞬間、雄叫びを上げた

 ホールには客入れ制限いっぱいの774人が集まった。ジャブの差し合いから伊藤がいきなり右を合わせて先制。身長で11センチ上回る伊藤は左を機能させ、2回にも右を打ち込むと3回には強烈なワンツーをヒットしてチャンスを作った。左に対応できない細川はなかなか仕掛けられずにポイントを失っていく。

 伊藤は5回に圧力を強め、ワンツー、返しの左フックで細川にダメージを与える。余裕が出てきて、コンビネーションも出るようになると、6回は次々とパンチをヒットした。圧倒的にリードした伊藤は8回、右ストレート、左フックを決めたところでラッシュ。下がる細川に右を決めたところで主審が割って入った。

 30歳の伊藤は27勝15KO3敗1分。昨年12月、三代大訓(ワタナベ)に敗れて以来の試合に勝利した。40歳の細川は25勝12KO9敗3分。吉野修一郎(三迫)とのタイトルマッチに続いて連敗となった。

得意の右が後半はビシビシと決まった

伊藤の話「コロナもあって勝つのは2年ぶりくらいだと思うのですごく勝ちたかった(世界王座から陥落したあとの19年9月の再起戦以来)。勝ちたいという気持ちがこんなに出るんだというくらい出た。安心しました。途中で僕は無難にいこうと思ったけど、チームから『ここで倒すのと倒さないのとじゃ違うからいけ』と。5ラウンドくらいからいきました。向こうは4、5ラウンドくらいからゼイゼイいってましたし。ギブアップで8ラウンドを理想と思っていたので。それも含めて安心しました。

胡さんと組んで変わった部分が大きかった。足も使えるし前にも出られる。僕が理想とするボクシングスタイルに近づいたと思う。だれとやりたい? なんとも言えないですけど、吉野選手とやれて、そのあと海外にいけたら理想ですね」

胡トレーナーの話「上体を崩さないで4発、5発撃てるのが伊藤くんのいいところ。今日はそれができていたので安心して見ていられた。三代選手とやったときは右を強く当てようとしすぎて単発になっていたので」

今川は6回、左一発で試合を終わらせた

◇S・フライ級8回戦
今川未徠(木更津グリーンベイ)[TKO6回41秒]興法裕二(新日本木村)
 日本S・フライ級8位の今川が同じサウスポーの興法をボディから崩していこうとした。2回、興法の左カウンターが決まって今川の動きが一瞬鈍った。35歳のベテランの興法は圧力をかけたり、打ち終わりを狙ったり。攻めあぐねる今川は5回に前に出るが、興法は接近戦でも負けていなかった。

 しかし迎えた6回、今川の左ストレートがカウンターとなって炸裂すると興法がキャンバスに大の字に。ノーカウントでストップとなった。今川は12勝4KO5敗。単価で退場の興法は10勝3KO7敗2分。

◇S・ライト級4回戦(東日本新人王予選)
長谷川耕太(協栄新宿)[引き分け1-0(39-37、38-38×2)]橋本拓海(帝拳)
※優勢点により長谷川が次戦進出

◇ライト級4回戦(東日本新人王予選)
小西佑亮(ワールドS)[TKO1回1分46秒]山口真司(札幌協栄赤坂)

◇S・フェザー級4回戦(東日本新人王予選)
尾形航(横浜光)[3-0(39-37×3)]渡辺法郎(札幌協栄赤坂)

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