ボクシング・ビート選 2021海外アワード第2弾 失望賞にカシメロ 王者減少のWBAに努力賞
2022年1月3日 18時11分
2022年1月3日 12時49分
激闘、強烈KO、番狂わせ――2021年に我々ファンにボクシングの醍醐味を味合わせてくれたボクサーたちに感謝! そこで2021年を振り返りつつ、本誌「ボクシング・ビート」が独自に選ぶ海外アワードをお届けする。まずは第1弾から。=ボクシング・ビート1月号より=
■最優秀選手賞 サウル“カネロ”アルバレス
■最高試合 タイソン・フューリー×デオンテイ・ワイルダー第3戦
■KO賞 ノニト・ドネア
■殊勲賞 オレクサンデル・ウシク
■最高ラウンド賞 フューリー×ワイルダー第3戦 第10ラウンド
■カムバック賞 ノニト・ドネア
■アップセット賞 ジョージ・カンボソス×テオフィモ・ロペス
2021年は「カネロの年」と言っても過言ではないだろう。3度リングに上がっていずれもストップ勝ち。S・ミドル級4団体統一に成功した実績からもMVPはカネロ以外にいない。
最高試合はWBCヘビー級タイトルマッチ、フューリー×ワイルダー3で決まり。フューリーが2度倒されながら、ワイルダーを3度倒して11回に痛烈なフィニッシュ。この試合はワイルダーの奮闘が試合を盛り上げた。そこでワイルダーがフューリーの右で倒されながら、ラウンド終盤、ワイルダーが猛攻を仕掛けた第10ラウンドを最高ラウンドに推したい。この抵抗がフィナーレをさらに引き立たせた。
最高試合の次点はフアン・フランシスコ・エストラーダとローマン・ゴンサレスのS・フライ級統一戦。両者合わせて2529発のパンチが飛び交う超激闘は、2-1でエストラーダの手が挙がった。フューリー×ワイルダー3がなければ、間違いなく最高試合だった。
KO賞はミゲル・ベルチェルトを沈めてWBC・S・フェザー級王座を獲得したオスカル・バルデスを推す声が多い。しかしV1戦でドーピング違反と拙戦が批判の的となってみそをつけてしまった。そこでベルチェルトを轟沈した左フックは「ベストパンチ・オブ・ザ・イヤー」としよう。
となるとKO賞はノルディーヌ・ウバーリとレイマート・ガバリョを倒したWBCバンタム級王者ノニト・ドネアがふさわしいか。井上尚弥に敗れながら王者に返り咲いたストーリーも評価してカムバック賞も授与したい。7年ぶりに世界王者になって2階級制覇したキコ・マルティネスもカムバック賞に値する。
番狂わせが相次いだ2021年、ビッグネームを下したという点ではヘビー級3団体統一王者アンソニー・ジョシュアからベルトを奪ったオレクサンドル・ウシクが一番。こちらは殊勲賞がふさわしい。予想外という意味ではライト級4団体統一王者テオフィモ・ロペスを下したジョージ・カンボソスの衝撃がすごかった。アップセット賞はこちらの試合に贈りたい。
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