日本選手初のパウンド・フォー・パウンド1位 井上尚弥にリング誌が盾を贈呈
2022年9月19日 22時03分
2022年9月19日 17時31分
世界王座を獲った記念日に現役引退を表明した伊藤雅雪を飯田さんが訪ねた。久々に会った伊藤には未練がましさなどまったくなかった。それどころか、次の人生に向けて子どもの頃のように目を輝かせている。すでにいくつかの事業をスタートした元チャンピオンだが、近くボクシングでも大きな計画を明らかにするつもりという――。=ボクシング・ビート10月号より=
飯田 現役生活お疲れさまでした。引退については自分で考えて、タイミングをみた結果かな。
伊藤 はい。
飯田 えっという驚きではなかった。やり切った、ここまでだなと自分で思ったんだな、と分かったから。
伊藤 そうですね。この1、2年は、以前とは違う気持ちだと自分で分かっていました。コロナ禍で海外で練習もしなくなり、ここは自分の気持ちの弱さなんですが、やはり国内にいると別なところに興味が行ったりもしますし。これまでみたくボクシングだけに注ぐ気持ちじゃなくなってきた、それは正直感じていました。
飯田 なるほど。
伊藤 分かってはいるけど、でも自分にはボクシングが必要なのはたしかだし、キャリアを進めました。三代(大訓)君に負けた時も、盲腸の手術とかいろいろあって「これは俺じゃないな」と思ってもう一度頑張った。吉野(修一郎)戦の前などは、試合が決まって(気持ちが)上がるじゃないですか。
飯田 はい。
伊藤 これだけはやり切んなきゃ、自分がしたい戦いをしようと思いました。なんか、これまでは微妙な距離で戦っていたんですよ。
飯田 微妙な距離。インファイトか、アウトの距離で戦うのかということかな。
伊藤 どちらがいいボクシングなのかは分からないんですが、自分のやりたいのは、ああして前でひるまず戦うところを見せたい――と。
飯田 世界王座を獲った時のような……。
伊藤 はい。練習していた形でしたしね。バレンさん(細川バレンタイン)と戦った試合などは絶対に安パイな距離で戦っていたんですよ。あれが正解か、不正解かは分からないんですけれど……僕はもうすでにボクシングに自分の納得するもの、勝ち負けやベルト以上のものを求めていたんです。
飯田 ああ……。
伊藤 だから僕にとってあの試合(吉野戦)は間違いじゃない。もちろんいろいろあったけど、ある意味勝っても負けてもやめていい、そんなぐらいのメンタリティではいました。
飯田 そうなんだ。
伊藤 負けたことは当然きっかけなんですが、勝ったら先を見たと思うし。でも負けてすぐに「自分はもうこれ以上はできないな」と思いました。
飯田 俺ね、後だしジャンケンみたいでズルいけど、ホントそれを感じてた。
伊藤 (苦笑)
「連載対談 飯田覚士の直撃トーク(ゲスト:伊藤雅雪)」記事全文は発売中のボクシング・ビート10月号に掲載しています。
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