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但馬ミツロが人生初“リアル・ヘビー級”とスパー 今後は月1試合プランでヘビー級のキャリア形成

2023年6月5日 15時51分

 6月10日の「3150FIGHT SURVIVAL vol.5」(エディオンアリーナ大阪第2競技場)に出場する日本ヘビー級チャンピオンの但馬ブランドンミツロ(KWORLD3)が5日、東京・五反田のワタナベジムでジェイミー・ティシェーバ(英)との2ラウンドのスパーリングを披露。スパー後に記者会見を開き、今後は月1ペースで試合を重ねていく方針を明らかにした。

但馬(右)とティシェーバのスパー

 日本人初のヘビー級チャンピオンという大きな目標を掲げる但馬に、3150FIGHTのプロモーター亀田興毅氏が用意したスパーリング・パートナーがティシェーバだ。5戦全勝3KOの戦績を持つ29歳は元3団体統一王者アンソニー・ジョシュア、現WBA正規王者ダニエル・デュボアのパートナーを務めたという経歴の持ち主だ。

 国内にヘビー級パートナーがほぼいない但馬にとっては実に半年ぶりのスパーリング。しかも「国内にはいないサイズ(身長193センチ、体重118キロ)で、人生で初めて“リアル・ヘビー級”とのスパー」というから但馬は大歓迎した。

 3週間弱で40~50ラウンドほど手を合わせた但馬は「初日はガードして耐えるのが精一杯だったけど、2週間ちょっとで打ち返したり、下がらせたりもできるようになった。成長を感じている。駆け出しの自分が(このような選手を)体験できて良かった」と大きな手応え。先週は最長となる8ラウンドのスパーリングを行い、これまで5連続初回KO勝利の但馬は長いラウンドを経験したことも収穫となった。

 ティシェーバは但馬について「パンチのセレクション、タイミングの取り方がうまい。ヘビー級の中ではスピードがある」と長所を挙げた。自身は8月にロンドンでおよそ2年10カ月ぶりの試合を予定しているという。

ティシェーバ(左)はジョシュアのパートナーを務めた

 亀田氏は今後もヨーロッパから大型ヘビー級選手を招へいする計画を持っているが、但馬は「駆け出しの自分がいつもいつもパートナーを呼んでもらったり、海外に出て行けるわけじゃない。今回の経験をしっかり普段のトレーニングにいかしたい」と逆境に負けずトレーニングをしていくことを強調した。

 亀田氏は但馬の今後について、10戦までは(現在5戦5勝5KO)毎月試合を組むとの方針を示した。6月10日の次は7月21日の後楽園ホール「あしたのジョーメモリアル2023」のメインに決定。一力ジム主催で3150FIGHTが協力する興行となる。

 亀田氏は元ヘビー級統一王者マイク・タイソンがデビューした85年に実質10カ月で15試合していることを念頭に、「ミツロはマイク・タイソン・ロードを歩む」と但馬にタイソンばりの成長を期待した。また、3150FIGHTが今後、7月の「あしたのジョーメモリアル」のように、マッチメークやプロモーション、演出などで他ジムの興行に協力していく方針も明らかにした。

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