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11.11女子世界挑戦の高野&神田、天笠が公開練習

2015年10月20日 21時01分

 11月11日、東京・後楽園ホールで行われる女子ダブル世界タイトルマッチに臨む高野人母美(協栄)、神田桃子(勝又)と、再起2戦目を行う元東洋太平洋フェザー級王者の天笠尚(山上)の公開練習が20日、都内の協栄ジムで行われた。

 公開練習に先立って行われた会見ではプロモーターの金平桂一郎・協栄ジム会長が「昨日は藤岡奈穂子選手が無事に3階級制覇を達成し、22日には小関桃選手と宮尾綾香選手の統一戦があり、同じ11月には柴田直子選手も防衛戦もある。この秋は女子ボクシングのシーズン。私としては女子の灯を絶やすことなく、盛り上げていきたいという強い思いがある」と出場選手への期待を込めた。

左から神田と高野、再起2戦目に臨む天笠

 この日のメイン格でWBO女子世界S・フライ級王者ダニエラ・ベルムデス(亜)に挑戦する高野。過去の映像でベルムデスを研究することよりも自身を高めることに集中してきたという。特に力を入れてきたのがスタミナ面。毎日15㎞のロードワークなどで走り込み、スパーリングでも8ラウンド、10ラウンドの長いラウンドをこなしてきたことで自信をつけた様子で「前回(東洋太平洋王座決定戦)のように4回くらいでゼイゼイということはない」と笑顔を見せた。その上でポイントに挙げたのがメンタル面。「相手は気が強いと聞いている。私は気が弱いところがあるので自分をいかにコントロールできるか。自分との戦いになる」とした。

 高野について元WBA世界フライ級王者の坂田健史代表は「今までは圧倒的に実戦練習が少なく、持っているものを出し切れていなかった」と評価。ときには自らが相手をし、実力者の藤岡との出稽古を含め、ジムの男子選手など、ハードなスパーリングを高野に課してきたという。「日々、変わってきていることを感じているし、コンディションを整えてリングに上がることができれば、良いパフォーマンスを出せると自信を持っている。ぜひ11月11日、みなさんの目で確かめてもらいたい」と調整に自信を示した。

 神田はWBO女子ミニフライ級王者の池原シーサー久美子(フュチュール)との日本人対決に臨む。高野と同じく神田もこれが世界初挑戦。こちらは池原を研究済みで「タフで勢いがあって、アグレッシブにガンガンくるタイプ」と印象を語り、「パワーはチャンピオンが上。気持ちだけでただ打ち合うのではなく、足を使いながら冷静にチャンスを見極めたい」と攻略のポイントを挙げた。今年3月には現役世界王者の宮尾と6回戦で対戦し、素早いフットワークの前に翻弄されているが、この一戦からも学ぶところがあったようだ。「いい練習ができているし、世界戦に向けて仕上がってきている。正直緊張はあるが、いい意味での緊張に変えて、絶対に世界チャンピオンになりたい」と意気込んだ。

 女子の世界戦に挟まれる形でネイサン・ボルシオ(比)とのフェザー級10回戦に臨む天笠。来年にもIBF王者のリー・セルビー(英)をメインターゲットに世界再挑戦を実現させたいという金平会長のコメントを受け、「常に世界戦に向けて、準備をしているので調子はいい。次に世界戦をやるつもりで気分よくKOで勝つだけ」と静かに語った。

 会見を終えた3人は、試合順にスパーリングを披露。神田は古川夢乃歌(ワタナベ)、天笠は瀬藤幹人(協栄)、高野はカイ・ジョンソン(竹原&畑山)と、それぞれ3ラウンド行った。

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