2017年5月20日土曜日

比嘉大吾が6回TKO勝ち、13連続KOで世界王座獲得!

 WBC世界フライ級王座決定戦が20日、有明コロシアムでゴングとなり、同級1位の比嘉大吾(白井・具志堅S)が前王者フアン・エルナンデス(メキシコ)に6回2分58秒TKO勝ち。デビューから13連続KO勝利で世界タイトルを獲得した。

 エルナンデスがまさか計量失敗で前日に王座はく奪。比嘉が勝てば世界王者誕生、エルナンデスが勝てば王座は空位のまま、という変則スタイルでタイトルマッチは行われた。

スタートはエルナンデスが翻弄

 試合はよそう通り比嘉がエルナンデスを追いかける展開。エルナンデスが左右に素早く動き、スイッチを繰り返しながらジャブ、左アッパーを繰り出し、比嘉を翻弄した。2回に入ってもエルナンデスの動きが目を引いたが、比嘉が左を合わせると、エルナンデスがダウン。一気に会場が沸いた。

 しかし、ダメージはあまりなく、エルナンデスはすぐに元通り、足をふんだんに使うボクシングを再び展開し始めた。4回終了時の採点は、38-37×2でエルナンデス、38-37で比嘉と割れた。

 ダウンを奪ったもののエルナンデスの動きに苦労している比嘉は5回早々に左フックを決めて、エルナンデスを再びキャンバスへ。エルナンデスは立ち上がって左ボディ、右ストレートで反撃したが、比嘉に追い詰められるとクリンチで逃れ、何とかこのラウンドをしのいだ。

比嘉は計6度のダウンを奪ってフィニッシュ

 フィニッシュは6回、比嘉がボディ攻めでダウンを奪うと、立ち上がったエルナンデスはよく動いたが、比嘉はこのチャンスを逃さず、ボディブローとアッパーでさらに3度のダウンを追加。最後は主審が試合をストップした。

 計6度のダウンを奪って勝利の比嘉は「この試合は絶対に倒そうと思っていた。この試合にかける思いは強かった」。具志堅会長は「ほんとに心配でした。でも大吾が世界チャンピオンになると信じていた」と感無量の様子だった。

 比嘉は13勝13KO無敗。エルナンデスは36勝26KO4敗。沖縄出身のボクサーが、正規の世界王座を獲得するのは1992年にWBA世界J・ウェルター級王座を獲得した平仲明信以来、25年ぶりとなる。暫定を含めると、比嘉の兄弟子、江藤光喜が13年8月にWBAフライ級暫定王座を獲得している。