2018年2月9日金曜日

村田諒太「ボクシング広める」 井上尚弥“挑戦の年”

 年間表彰はプロデビュー4年目にしてWBA世界ミドル級王座を獲得した村田諒太(帝拳)が最優秀選手賞に輝き、4月15日に横浜アリーナでゴングとなるエマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)との初防衛戦に向けて弾みをつけた。

 自身初のMVPを受賞した村田はメディアの取材に対し「そうそうたるメンバーの中で賞をいただいて、うれしいというか恐縮。昨年は結果的にいい年だったので、今年もいい年にしたい」と語った。

 この日は高校時代の恩師、武元前川先生の命日だったそうで「先生がいまでも見守ってくれていると感じた」と村田。恩師とのつながりを踏まえながら「ボクシングが自分の人生を作ってくれた。この競技を僕ができる限りアピールして、素晴らしい経験ができる少年、青年が増えていけばいいと思う」と競技の普及、発展にも意欲を見せた。

 技能賞のWBO世界S・フライ級チャンピオン、井上尚弥(大橋)は年末のV7戦に楽勝して、バンタム級進出を宣言している。「今年は挑戦の年になる。納得する相手に、納得する内容で勝ちたい」と18年の抱負を口にした。

 2月24日のアメリカでの試合は見送ったが、「バンタム級でアメリカに行けたらいい」と2度目となる本場リングへの思いは冷めていない。「挑戦を受けてくれるチャンピオンならだれとでもやる。3階級制覇をして記憶に残る試合をしたい」と決意表明した。

 殊勲賞の田口良一(ワタナベ)は大みそか、ミラン・メリンド(比)とのWBA・IBF世界L・フライ級統一戦が最高試合に選ばれ、「びっくりです。判定だったし、もらえるとは思っていなかった」と喜びをあらわにした。

 悲願だった統一戦で勝利してモチベーションはさらに高まっている様子。「MVPは獲れなかったけど、ノミネートされて、自分もここまできたのかと思った。やるかには今年も全勝してMVPを狙いたい」と18年のMVP獲得を宣言した。

 もう一人の殊勲賞、WBO世界フライ級王者の木村翔(青木)は「三賞に選ばれてびっくり。素直にありがたいです」と笑顔。候補に挙がっていたゾウ・シミン(中)戦の年間最高試合は惜しくも逃したが、有吉将之会長がトレーナー賞を受賞し、二重の喜びとなった。

 WBCフライ級王者で、この日KO賞を受賞した比嘉大吾(白井・具志堅S)との統一戦については、「時期がきたらステップアップのためにやりたいけど、日本人同士で削り合うのもどうかと思う」と控えめな発言。それでも 「実現すれば面白いと思う」と語った。

 3月1日に初防衛戦を控えるIBF世界S・バンタム級王者の岩佐亮佑(セレス)は世界王座を獲得して後援者からプレゼントされたフェラーリに乗って登場。記者たちが高級車を囲み、他のチャンピオンたちもうらやましそうだった。