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引退宣言のライト級王者スティーブンソン 周囲は6月に防衛戦計画も対戦相手選びは難航

2024年2月13日 10時31分

 今月に入って引退を表明したWBCライト級王者シャクール・スティーブンソン(米=写真)の動向が話題になっている。スティーブンソンと契約を結ぶトップランクのプロモーター、ボブ・アラム氏は引退宣言を真に受けてはいないが、次戦の相手となると話は簡単でないようで――。

 ESPNは先日、スティーブンソンがトップランクの提示した5試合1500万ドル(約21億7500万円)という新たな契約を拒否したと報道。これを受けてボクシングシーンがアラム氏に問いただしたところ、「質問にさえなっていない」と一蹴されたという。

 それによると、アラム氏は先週、テオフィモ・ロペスの防衛戦が行われたラスベガスで、スティーブンソンのマネジャー、ジェームズ・プリンス氏と共同プロモーター、アントニオ・レナード氏とスティーブンソンの次戦について会談。アラム氏は「シャクールは6月に試合をする予定なので、相手を見つけなければならない」と語った。

 スティーブンソンは昨年11月、エドウィン・デ・ロス・サントス(ドミニカ共和国)とのWBC王座決定戦に勝利して3階級制覇を達成したものの、試合内容は超凡戦で評価を下げることに。ただし、アラム氏らはこれをけがによる影響と見ており、屈指の実力者であるスティーブンソンのけがからの回復と契約延長を望んでいる。

 とはいえ問題は次戦で、魅力的な対戦相手を探しがなかなか難しい。WBC1位にランクされる元3団体統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)はスティーブンソンが長く対戦を望んでいた選手だが、5月12日にオーストラリアでジョージ・カンボソスJr(豪)とのIBFライト級王座決定戦が決まっている。

 2位のイサック・クルス(メキシコ)はクラスを上げて3月30日、ラスベガスでWBA・S・ライト級王者ローランド・ロメロ(米)に挑戦。3位のウィリアム・セペダ(メキシコ)は3月16日にラスベガスでマキシ・ヒューズ(英)と対戦する。ライト級の大物と言えばWBA王者ジェルボンテ・デービス(米)だが、現時点でスティーブンソンと対戦交渉が進んでいるという話は出ていない。

 スティーブンソンにしてみればファイトマネーにも対戦相手選びにも不満があるということだろう。多くのファンが26歳と若く、全盛期を迎えつつあるスティーブンソンのリング復帰を望んでいるが、それなりの舞台が用意されることがトップランクとの契約延長やカムバックの条件となりそうだ。Photo by SUMIO YAMADA

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