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高田勇仁が最終回ダウンも日本ミニマム級V3 渡邊海は辛くも日本ユース王座防衛

2024年3月8日 21時46分

 ライオンズジムと八王子中屋ジムがプロモートする「ライオンズゲート」が8日、後楽園ホールで開催され、メインのチャンピオンカーニバル、日本ミニマム級タイトルマッチは、王者の高田勇仁(ライオンズ)が挑戦者1位の伊佐春輔(川崎新田)に3-0判定勝ち。3度目の防衛に成功した。スコアは96-92×2、97-91。

指名挑戦者伊佐を退けた高田㊧

 両者は22年7月、8回戦で3度目の拳を交えて高田の1回TKO勝ち。2年のときをへて、高田が王者、伊佐が挑戦者の立場でリマッチを迎えた。

 脚を止めず、かく乱しようとする伊佐を高田が追いかけた。接近すると両者が激しくパンチを交換。ともにバタついた印象の初回を終えて2回、先に高田がチャンスをつかんだ。左フック、アッパー、右ストレートをヒット。伊佐も強気に打ち返すが、正確性で高田が上回った。

 機動力を使い続ける伊佐は4回にワンツーをヒット。このラウンドはうまく戦った。しかし5回は高田が左ボディ、左アッパーを決めて優勢。5回終了時の公開採点は、49-46×3でチャンピオンがリードした。

 6回、伊佐が距離を詰めて、体をぶつけての打ち合いとなる。伊佐が奮闘したかに思えたが、ラウンド終盤、ロープを背負った高田が体を入れ替えた瞬間に右を一閃、伊佐がキャンバスに転がった。

 劣勢の伊佐は8回、勝負をかけて前に出る。右やボディ打ちを決め、高田を削ろうとするが、高田もワンツーや左ボディを決め返して対抗。高田がリードを保ち、それでも伊佐はあきらめずに最後まで前に出た。試合終了間際、右カウンターが決まると高田がグラリ、追撃で高田がダウンした。立ち上がって試合再開のところで終了となった。

試合終了直前のビックリシーン

 WBA4位、WBC15位、IBF15位につける高田は14勝6KO8敗3分。伊佐は13勝2KO6敗1分。

 高田は「最後にダウンを取られたのは悔しかった。楽しい試合かもしれないけど反省点もあります。力みすぎて練習通りのパンチがあまり出なかった。勝って世界にまた一歩近づけたと思うのでうれしい」と話した。

◇日本ユースS・フェザー級タイトルマッチ8回戦
渡邊海(ライオンズ)[2-0(77-75×2、76-76)]大畑俊平(駿河男児)

 王者の渡邊が東洋大出身でプロ3戦目の大畑との初防衛戦を迎えた。渡邊は射程の長いジャブ、ストレートを上下に散らし、大畑は遠い距離から飛び込んでワンツーを狙ったが、序盤は互いに見合う時間が長く、アクションが少ない。3回、大畑がカウンターで右を決め、渡邊も決め返した。

間合いを外す大畑を攻める渡邊㊧

 4回、前に出る渡邊をフットワークを使う大畑のカウンターがとらえる。大畑が立て続けにタイミングのいいパンチを決め、リズムをつかみ始めた。渡邊はここから立て直し、遠き距離からのワンツー、大畑の打ち終わりを狙っていった。

 後半、渡邊は単調で、大畑は待ちの姿勢が目立ち、互いにクリーンヒットを奪えない。最終回は近距離で互角の打ち合い。渡邊が辛くも競り勝った。21歳の日本同級11位、渡邊は12勝6KO1敗1分。23歳の大畑は2勝1KO1敗。判定を聞いてキャンバスに突っ伏した。

◇女子バンタム級6回戦
山下奈々(RE:BOOT)[TKO2回1分52秒]スワナン・アカパンヤー(タイ)

新人王戦から再起を果たした吉成㊧

◇52.8キロ6回戦
吉成亮人(ライオンズ)[TKO6回2分42秒]目黒聖也(DANGAN郡山)

◇フェザー級6回戦
川本響生(吉祥寺鉄拳8)[2-0(58-56×2、57-57)]山森唯暁(横浜光)

◇ライト級4回戦
本多俊介(E&Jカシアス)[2-0(39-37×2、38-38)]池上いつ己(八王子中屋)

◇S・ライト級4回戦
廣瀬悠斗(KG大和)[TKO3回18秒]野崎千皓(湘南山神)
観衆=1330人

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