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栗原慶太、初回TKO負け ヨベルが王座統一 OPBFバンタム級戦

2025年3月25日 0時15分

 24日、東京・後楽園ホールで開催された『FIGHTING BEE34』。メインイベントで行われたOPBF東洋太平洋バンタム級王座統一12回戦は暫定王者ケネス・ヨベル(フィリピン)が正規王者の栗原慶太(一力)を初回2分33秒TKOで破り、王座統一を果たした。

ヨベルの速攻にやられた栗原

 サウスポーのヨベルが軽快に勢いよく飛び込みながら左を振り抜いてくる。これに対し、栗原もステップバックでよく反応して右カウンターを上下に狙う。だが、スピーディーな中でも軌道とタイミングを変えてくるヨベルの左が顔面を捕らえると、栗原は早々に尻もちをついてしまう。

 ここは立ち上がった栗原は、クリンチに逃れようとするが、ヨベルがねじ込んだ左でふたたびダウン。辛くも立ち上がった栗原に、ヨベルが左を追撃すると、レフェリーが躊躇なく栗原の体を抱えた。

 昨年12月の暫定王座決定戦(デカナルド闘凜生=六島)に続き、またしても初回で決めきったヨベルの戦績は14勝9KO。敗れた栗原は19勝16KO9敗1分となった。

ベクを倒し再起した帝尊㊨

 セミファイナルで行われた78.0kg契約8回戦は前WBOアジアパシフィックS・ミドル級王者で日本同級王者の帝尊康輝(一力)がベク・ギヨル(韓国)を6回58秒KOで下した。

 じりじりと下がってベクを誘い、左ボディーアッパーを見せてこれを意識させたサウスポーの帝尊は、2回に入ると左アッパーから左フックを顔面にヒット。しかし、ベクが右をリードブローにして左フックで迫ると、この前進を止めきれなくなっていく。

 3回、ベクの右で左目上を大きく腫れ上がらせた帝尊は、視界も塞がれて苦しい状況。ベクのショート連打に圧される場面が目立っていく。だが、左ボディーアッパーを執拗に打ってベクの攻撃を止め始めた帝尊は6回、カウンター気味に入れた左ボディーブローから左を顔面にフォローしてベクを倒し、テンカウントを聞かせた。

 昨年11月に韓国でユン・ドクノとのリマッチに敗れWBO—AP王座を失った帝尊だが、苦しい展開ながら復帰を飾った。18勝15KO6敗3分。敗れたベクは7勝4KO2敗2分。

西畑の粘りに手を焼いた川口㊨

 日本ライト級ランカー対決となった61.2kg契約8回戦は、9位の川口高良(協栄)が10位の
西畑直哉(竹原慎二&畑山隆則)に76-75、77-74、77-74の3-0判定勝利を収めた。

 いきなり接近戦でスタートした両者だが、カバーリングのうまさと的確で強いショートブローをヒットした川口がリード。2回、右のダブルで西畑を倒した川口がはっきりと優位に立ったように思えた。

 だが、西畑はひたすら連打を繰り出して川口に手を出させなくする。また、川口は右拳でも痛めたのか、右ブローをめっきり出さなくなっていった。それでも要所で左ボディーカウンターや左ジャブをヒットした川口が、西畑に完全にペースを渡すことはなかった。最終回、川口はアッパー、フックと右をふたたび強く打ち出して西畑のバランスを崩させ、勝利を決定づけた。川口は10勝6KO1分。西畑は9勝6KO2敗。

◇ライト級4回戦
一寿希ケケ(本多)[KO3回38秒]キンノ スケ(一力)

◇S・フライ級6回戦
前川龍斗(一力)[TKO4回2分45秒]スリヤ・プッタルクサ(タイ)

◇女子バンタム級6回戦
メットカルフ沙莉(花形)[判定2-0(57-57、58-56、59-55)]和田千夜美(一力)

◇ウェルター級4回戦
福永啄巳(青木)[判定3-0(39-37、39-37、40-36)]横内龍也(一力)

◇S・フェザー級4回戦
橋爪翼(一力)[判定3-0(39-37、39-37、40-36]米本将規(将拳)

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