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益田健太郎が冨山を圧倒、日本バンタム級初防衛

2014年8月4日 21時33分

 日本バンタム級タイトルマッチが4日、後楽園ホールで行われ、チャンピオンの益田健太郎(新日本木村)が同級1位の冨山浩之介(ワタナベ)を3回KOで下して初防衛に成功した。タイムは1分32秒。

益田健太郎が日本バンタム級初防衛(ボクシングニュース)
益田(右)の右が2回からバシバシ決まった

 日本タイトル初防衛戦を迎えた益田に対し、元OPBF・S・フライ級王者の冨山は09年4月のWBA世界S・フライ級タイトルマッチ以来の大舞台。遅咲きの益田、早熟の冨山の31歳対決は、予想以上に大差がついた。

 様子見の初回を終えると益田が早くも前に出た。躊躇なく仕掛けてワンツー、そしてワンツーからジャブ、さらにはボディブローもヒット。冨山が持前の意外性を発揮する間を与えず、グイグイと試合をペースを引き寄せる。クライマックスは3回。益田の右ストレートで冨山がグラリとすると、すかさず益田が畳み掛けると冨山は前のめりにダイブ。さらに立ち上がった挑戦者に対し、益田が猛攻を仕掛けて2度目のダウンを奪い、最後は左フックを決めたところで主審が割って入った。

 自信満々の横綱相撲を披露した益田「機会があれば東洋太平洋バンタム級王者の岩佐選手に挑戦したい」と日本タイトルマッチで一度敗れている岩佐亮佑(セレス)へのリベンジを希望した。益田の戦績は20勝11KO6敗。敗れた冨山は24勝8KO7敗1分。

引退式で子どもから花束を受け取る氏家福太郎

 また、メインの前には元日本ミドル級1位の氏家福太郎(新日本木村)の引退式が行われた。引退スパーリングを披露し、家族から花束を贈られた氏家は「悔いはありません」。氏家は日本タイトルに3度、OPBFタイトルに1度挑んだがチャンピオンになることはできなかった。生涯戦績は30戦17勝11KO12敗1分。

松尾は右の強打を炸裂させた

◇S・フライ級8回戦
松尾雄太(国際)[KO4回2分55秒]石川雄策(角海老宝石)
 アマ64戦の松尾とアマ50戦のサウスポー石川の一戦。松尾は右ストレートを上下に打ち分けて石川を崩しにかかると、4回に右フックで石川をキャンバスに転がした。さらに左フック、最後は右フックを決め、3ノックダウンでKO勝ちした。

◇S・フェザー級8回戦
斉藤正樹(TEAM10COUNT)[TKO8回2分20秒]河野洋佑(新日本木村)
 前回の敗戦で日本ランキングを失った斉藤は長身を生かしたジャブ、右ストレートで試合の主導権を握った。2、4回にパンチで目じりをカットした河野は中盤から距離を詰めて右フックやボディブローを叩き込むが、斉藤は近距離でも崩れない。最終8回、斉藤が連打したところでストップとなった。

◇S・フェザー級8回戦
小山拓見(草加有沢)[TKO4回2分10秒]名雪貴久(船橋ドラゴン)
 パワーのある小山がアウトボクシングをする名雪を追う展開。長身の名雪は全体を通してジャブ、右カウンターをよく当てたが、小山のパワーが上回った。小山は2回に右を打ち下ろして最初のダウンをゲット。ここはクリンチでしのがれたが、4回にも右で名雪をキャンバスへ突き落とし、主審が試合を止めた。

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