3日夜、後楽園ホールで行われたOPBFミドル級タイトルマッチは、チャンピオン佐藤幸治(帝拳)が2位挑戦者の李在明(韓国)を4回2分41秒でTKOに下した。昨年4月にドイツで世界挑戦に失敗した後、OPBF王座に返り咲いていた佐藤はこれが初防衛。
試合は挑戦者の李(11勝8KO1敗)が開始から飛ばした。フェイントをかけながら自慢の右を放っていく。佐藤は左ジャブが出しづらそうで、ややもたついた感のある出だしだった。しかし4回、攻勢をかけて出た王者の強打が火を噴いた。右カウンターで効かせてダウンを奪い、がぜん勢いづくチャンピオン。李も必死に抵抗し、クリンチでピンチを逃れようとしたがここまで。佐藤の連打に捕まり、2度目のダウンを喫したところで試合がストップされた。
「相手はやりづらかった。もっとできたと思います」と佐藤は反省しながらも、久しぶりの後楽園ホールでの勝利に嬉しそうだった。戦績は16勝14KO1敗。