一部で開催が危ぶまれていたアレクサンデル・ポベトキン（ロシア）vsバーメイン・スタイバーン（ハイチ＝カナダ）のWBCヘビー級暫定王座決定戦が予定どおり今週土曜日17日、ロシアのエカテリンブルクで挙行される運びとなった。両者は13日、会見に出席してフェイスオフ。健闘を誓った。

　WBC王者デオンタイ・ワイルダー（米）が前回7月のクリス・アレオーラ（米）との防衛戦で負傷。しばらくリングから遠ざかることから今回の暫定戦が設けられた。

　もともとポベトキンは5月、ワイルダーに挑戦する予定だったが、ドーピング検査で禁止薬物のメルドニウムが検出され、試合は中止された。WBCはポベトキンに対し以後も監視の目を向けていたが、ランキングを1位に据え置き、スタイバーン戦をオーダー。前王者スタイバーンからも11月、違反薬物が見つかったニュースが流れたが、プロモーターのアンドレイ・リャビンスキー氏は試合の開催をアナウンスしていた。

　会見は騒動なく穏便に終了。試合前後にVADA（ボランティア反ドーピング機関）による薬物テストが両者に実施されることで合意している。Photo/BoxingScene.com