あす29日は京都の女子世界タイトルマッチだけでなく、全国各地で興行が行われる。京都、沖縄、大阪、熊本、刈谷…。日本国内で5か所で同日開催はなかなかない。タイトルマッチも多いので中身を確認しておこう。

◇京都・KBSホール（15時30分開始）
WBO女子世界アトム級タイトルマッチ
王者･池山直（フュチュール）vs挑戦者･岩川美花（高砂）

◇沖縄・沖縄コンベンションセンター（15時開始）
WBO女子世界L･フライ級タイトルマッチ
王者･天海ツナミ（山木）vs挑戦者･グレッチェン・アバニエル（比）

◇大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場（16時開始）
OPBFライト級タイトルマッチ
王者･中谷正義（井岡）vs挑戦者･富岡樹（REBOOT）

◇熊本・八代市総合体育館（12時開始）
ミニマム級10回戦
福原辰弥（本田フィットネス）vs春口直也（橋口）

◇愛知・刈谷市あいおいホール（12時30分開始）
日本ユースS･バンタム級タイトルマッチ
王者･水野拓哉（松田）vs挑戦者･伊藤仁也（三河）

　WBO女子世界L･フライ級王者の天海は3月にチャオズ箕輪（ワタナベ）との王座決定戦を制したタイトルの初防衛戦。沖縄出身の天海にとっては凱旋試合となる。

　OPBFライト級王者、デビューから16戦無敗（10KO）中谷は節目となる10度目の防衛戦。挑戦者に21歳の新鋭してしたたかなボクシングをする富岡を迎える。セミでは元日本バンタム級王者の大森将平（ウォズ）が登場。昨年4月、マーロン・タパレス（比）とのWBO同級王座決定戦にやぶれて以来のリングに立つ。

　熊本では元WBO世界ミニマム級王者の福原が日本5位の春口を迎えて無冠戦。刈谷では日本ユース王座の防衛戦を積極的に行っている水野が3度目の防衛戦を行う。

　ユース戦はコメントが届いており、水野は「猛暑は調整に影響ない。倒すだけ。期待していてください」。伊藤は「同じ中部地区で同じ階級、いつかは同じリングに上がると思っていた。リカルド・マヨルガのように気持ちを前面に出して戦う」と決意表明した。

　あすは米フロリダ州で伊藤雅雪（伴流）が出場するWBO世界S･フェザー級王座決定戦もあり、大忙しの一日。興行が重なるのはファンにとって必ずしも喜ばしい事態とはいえないが、仕方のない面もあるだろう。選手の健闘を祈るばかりである。