May
02
Thursday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

15°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > WBSS初陣迫る井上尚弥「防衛戦という気持ちない」

WBSS初陣迫る井上尚弥「防衛戦という気持ちない」

2018年9月28日 17時59分

 WBA世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が28日、横浜市内のジムで練習を公開した。井上は10月7日、横浜アリーナで元WBA同級スーパー王者フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を迎え、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)初戦となる初防衛戦を行う。

この日の井上(左)はデビュー前の選手と軽めのスパー

 バンタム級の世界王者4人が出場するトーナメントを前に、井上が強い決意を言葉にした。「この大会に関してはチャレンジャーという気持ちが強い。(タイトルを獲得した)マクドネル戦と同じで、防衛戦という気持ちはない」。3試合に勝利して優勝を手にしようというのだから、確かに“チャレンジ”という表現は適切だった。

 WBSSへの強い気持ちは「今回はけっこう追い込んだ」という練習段階から現れた。たとえ量は同じでも、1ラウンド、1ラウンド追い込んで取り組むことで練習の質は上がっていく。25歳の3階級制覇王者は「マクドネル戦以上に、と思って練習した。限界は少しずつではあっても破っていかないといけない」。“昨日の自分”を超え続けることこそが成長というわけだ。

 こうして迎えるWBSSで、井上は優勝候補と目されているが、一発勝負のトーナメントでは何が起きるか分からない。「パヤノは油断できない相手。オッズほど楽な相手とは見ていない」と気を引き締めるのは当然だろう。

井上の表情も引き締まってきた

 サウスポーとの対戦はオマール・ナルバエス(アルゼンチン)以来、およそ4年ぶり。今回は日本フェザー級1位の阿部麗也(KG大和)やフィリピン人選手らサウスポーとスパーリングを重ねた。父の真吾トレーナーは「入り際に左アッパーをナチュラルに出してくるので、そういうところは見切ってからいってほしい」。不用意な被弾は命とりになりかねない。

 それでも井上の口からは「距離をしっかり把握できて、自分が戦わなきゃいけない距離で戦えば問題なくクリアできる」と自信の発言も。百戦錬磨の曲者パヤノ退治、WBSS初戦に向け、気持ちの高まりを感じさせた。

Related article
関連記事