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井上尚弥に挑戦のパヤノ “モンスター退治”に自信

2018年10月2日 14時42分

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級初戦で、WBA王者の井上尚弥(大橋)に挑戦するフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)が2日、東京・神楽坂の帝拳ジムで公開練習を行った。試合は7日、横浜アリーナでゴングとなる。

16年にタイトルを失ったパヤノは王座返り咲きを狙う

 パヤノが井上戦、そしてWBSSへの意気込みを語った。まずは海外メディアがこぞって井上をWBSS優勝候補に挙げていると指摘されると、「トーナメントに参加するすべての選手に優勝の可能性がある。なぜなら弱い選手は一人も出ていないからだ」とベテランらしく切り返した。

 アマで528戦、プロでもWBAスーパー王座を獲得した34歳は、そのキャリアでは“モンスター”を大きく上回る。「井上は下から上げてきた選手。私はナチュラルなバンタムで、多くの経験がある。その差が出るのではないか」と語る口調はあながち強がりとは感じさせなかった。

 陣営も井上の実力に過大な評価を与えていない。ヘビー級トップ選手、ルイス・オルティス(キューバ)も指導するトレーナーのヘルマン・カイセド氏は、井上が5月に衝撃の初回TKOでジェイミー・マクドネル(英)からタイトルを奪った試合を次のように評した。

「マクドネルがもうバンタム級で戦いたくないことを、私はずいぶん前から知っていた。だから(あの試合は)井上がKOで勝つと分かっていた。マクドネルは日本に試合をしに来たのではなく、引退を決めに来ただけだった」

デスティノ・ジャパンとは幼いころからの友人

 パヤノは会見後、グローブをつけずに、縄跳び、シャドー、パンチングボールという軽い内容で終了。ジムを訪れた井上真吾トレーナーは「当たり前ですけど、シャドーを見ても基本がしっかりしてますね。あとはちょっと分からない。映像で見たイメージ通りですかね」と言い残して横浜に帰った。

 確かに動きから何かを推測することはできなかったが、パヤノは終始落ち着いたふるまいで、確かな自信も感じさせた。「井上にとっても、私にとっても難しい試合になる」と言い放つカリブの曲者は、快進撃を続ける井上にとって大きな壁となるだろうか。

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