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前王者の伊藤雅雪が再起「ベルチェルとやりたい」

2019年9月13日 21時55分

 前WBO世界S・フェザー級チャンピオンの伊藤雅雪(横浜光)が13日、後楽園ホールのメインイベントに登場。ライト級10回戦でルーベン・マナカネ(インドネシア)に6回1分8秒TKO勝ち。5月にアメリカで世界王座を失って以来の試合に勝利した。

伊藤は目を腫らしながらも6回に試合を決めた

 伊藤は5月にジャメル・ヘリング(米)に王座を奪われて以来のリングで、1年半ぶりの後楽園ホール。思い切り振ってくるマナカネの動きをよく見ながら、右ボディ、ワンツーを打ち込んでいったが、偶然のバッティングで右目が腫れた。

 2回にドクターチェックが入ると伊藤がペースアップ。伊藤は目の腫れが思いのほかひどく、視界が遮られ、マネカネの左フックを被弾。伊藤の右ストレートを再三打ち込んでマナカネにダメージを与えていくが、右目の視界がかなり遮られているのだろう。左右のフックを浴びるシーンもあった。

 それでも優勢の伊藤は4回に右からの連打でマナカネに膝をつかせるダウンを奪う。タフなマナカネは伊藤の強打を浴びても粘っていたが、6回に強烈な右ストレートを浴びてダウン。さらにボディを食らってダウンしたが、ここは立ち上がって会場の拍手を浴び、伊藤に襲い掛かるガッツを見せたが、3度目のダウンで試合が終わった。

 伊藤は26勝14KO2敗1分。マナカネは25勝14KO19敗1分。試合の模様は9月28日深夜、フジテレビで放送予定。

伊藤「相手が簡単に倒れない選手だというのは知っていた。まず横浜光に移籍して1勝と思っていたので勝ててよかった。世界へのアピール? 不十分でしょう。それでもたくさんの方が来てくれて、勝てて良かったし、泥臭くてもいいから再出発したいと思っていた。僕の中ではベルチェル(ミWBC・S・フェザー級王者)とやりたいです」

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