2020年1月9日木曜日

2020ベルトをめぐる争い ~S・フェザー級編~ 
実力者流入 伊藤雅雪、尾川堅一の世界再挑戦は?

 かつて内山高志、三浦隆司が王者に君臨したS・フェザー級は、現在も前WBO王者の伊藤雅雪(横浜光)、一度はIBF王座を獲得した尾川堅一(帝拳)と日本人実力者が虎視眈々と世界再チャレンジを狙っている。

 一方で、下の階級で王者だったレオ・サンタクルス(メキシコ=米)、オスカル・バルデス(メキシコ)、カール・フランプトン(英)がこのクラスに進出。ベルトをめぐる争いはますます激しさを増している。

チャベスの記録を狙うベルチェルト

■S・フェザー級世界王者
WBAスーパー レオ・サンタクルス(メキシコ=米)
WBA レネ・アルバラード(ニカラグア)
WBC ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)
IBF テビン・ファーマー(米)
WBO ジャメル・ヘリング(米)

 この中で今月30日に防衛戦を迎えるのがIBF王者ファーマーだ。技巧派サウスポーはコツコツと試合をこなし、これが5度目の防衛戦。対戦相手の元ロンドン五輪米国代表ジョセフ・ディアスはこれが3度目の世界挑戦。フェザー級時代の世界戦で計量失格している元ホープにとって真価を問われる3度目の正直だ。

ファーマーもはや今月末に5度目の防衛戦

 WBC王者ベルチェルトは既に7度の防衛を成功させている。母国の英雄フリオ・セサール・チャベスが最初に世界王座を獲得したS・フェザー級でマークしたV9を抜くことが目標で、これをクリアしてライト級へのアップを希望している。注目される無敗の元WBOフェザー級王者オスカル・バルデスとの同胞対決が実現するのか見ものだ。

 WBO王者ヘリングのターゲットは2階級制覇王者カール・フランプトン(英)。この試合は当初、5月にも実現する見通しだったが、フランプトンのけがでずれ込む模様。ヘリングが3月に1試合はさむという情報もある。

 11月にS・フェザー級王座を獲得して4階級制覇を達成したばかりのWBAスーパー王者サンタクルスは、WBAライト級新王者ジェルボンテ・デービス(米)との対戦が取りざたされている。ビッグマッチを望む本人は2試合続けての階級アップを「問題なし」と言っているようだが、はたして実現するだろうか。Photo/SUMIO YMADA

2020年は伊藤にとっても勝負の年だ

■日本人世界ランカー
尾川堅一(帝拳=WBA4位、IBF3位)
伊藤雅雪(横浜光=WBC13位、WBO6位)
西谷和宏(VADY=IBF12位)

 日本人選手では、元WBO王者の伊藤が王座返り咲きを狙う。ライト級も視野に入っているが、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が4団体制覇を狙うライト級に比べれば、S・フェザー級のほうがチャンスは早く来るか。まずは2月2日、トップランクの中国興行で健在ぶりをアピールすることになる。

チャンスを待つ尾川

 もう一人、一度はファーマーを下してIBF王座に就きながら、ドーピング違反で無効試合となった尾川も2020年を世界タイトル奪取の年と位置付ける。12月のジョー・ノイナイ(比)戦は無念の負傷ドローに終わったが、来るべき日にそなえて準備に余念はない。

 そのノイナイも昨年は現日本王者の坂晃典(仲里)、OPBFフェザー級王者の清水聡(大橋)を撃破して日本のファンにインパクトを与えた。WBO5位につけるフィリピーノにもチャンスが巡ってくるかもしれない。


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