DANGANのA級トーナメント準決勝が1日、後楽園ホールで行われ、フライ級、S・フライ級、S・フェザー級の3階級で決勝進出者が決まった。決勝は来年1月17日に後楽園ホールで行われる。1年4ヵ月ぶりのリングとなった37歳のベテラン名護明彦(全日本パブリック)は判定で阿部隆臣(新日本大宮)に敗れた。
◇S・フライ級6回戦
木村隼人(ワタナベ)[4回終了TKO]杉田純一郎(ヨネクラ)
スピードとリーチのある木村が出入りのボクシングを機能させた。2回に右を決めてチャンスを作ると、持ち前のスピードで杉田を圧倒。アッパーや左フックで杉田の下アゴと下唇を切り裂き、この傷が原因で試合が終わった。
◇フライ級6回戦
鈴木武蔵(帝拳)[3-0(58-57、59-56、60-55)]松尾雄太(国際)
鈴木は山場こそ作れなかったものの、前に出てくる松尾を空転させてポイントをピックアップ。松尾はプロ6戦目で初黒星。鈴木は決勝で堀陽太(横浜光)と対戦する。
◇バンタム級6回戦
勅使河原弘晶(輪島功一S)[3-0(59-55×2、59-54)]佐藤鋼太(協栄)
勅使河原は開始早々に右を決めてダウンを奪った。その後もアッパーや右フックを効果的に使って試合をリード。粘る佐藤の追い上げを許さなかった。勅使河原は決勝で藤原陽介(ドリーム)と中川雄太(角海老宝石)の勝者と対戦する。
◇S・フライ級6回戦
久保幸平(セレス)[4回1分20秒KO]喜久里正平(帝拳)
サウスポー対決は長身の喜久里がジャブとカウンターでリードしたが、久保は力強くプレッシャーをかけて形勢を逆転させた。喜久里は強気に打ち合ったが、久保の右フックを食らってダウン。立ち上がったもののテンカウントが数えられた。
◇S・フェザー級6回戦
阿部隆臣(新日本大宮)[3-0(58-57×2、59-57)]名護明彦(全日本パブリック)
サウスポーの名護は長身の阿部に対してなかなか仕掛けられず、阿部も名護の攻撃を恐れてボクシングが消極的。終盤やや攻めの姿勢を見せた阿部に軍配が上がった。
◇S・フェザー級6回戦
中野和也(花形)[3回47秒TKO]高畑里望(ドリーム)
長身の高畑がリーチ差を生かして快調な滑り出し。初回に右ストレートを決めて中野をダウン寸前に追い込んだ。まったくペースのつかめない中野だったが、3回離れ際に左フックを決めて高畑をキャンバスへ。続く場面でラッシュしてTKOとなった。