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汚名返上目指す王者と3階級制覇かける挑戦者

ヘリングvs.フランプトン 注目試合はいつ実現? 
汚名返上目指す王者と3階級制覇かける挑戦者

2020年10月12日 11時06分

 S・フェザー級で実現が期待されているのがWBO王者ジャメル・ヘリング(米=写真右)と2階級制覇王者カール・フランプトン(英=同左)の一戦。次戦で拳を交えるのは規定路線ながら、まだ日程と開催地は発表されていない。両選手が注目試合にかける思いをリング誌の電子版に語っている。

 両者の対戦はもともと春の段階で合意していたが、新型コロナウイルスの影響でそれぞれ路線を変更。その後、ヘリングは7月にジョナサン・オケンド(プエルトリコ)戦を自らが新型コロナウイルス感染により延期し、2週間後の試合でも再び検査で陽性反応を示し、9月5日にようやく実現となった。

 ところが肝心の試合は荒れ模様。途中からはバッティング、もみ合い、クリンチの連発で、オケンドがヘッドバッティングを繰り返して減点。ヘリングは5回に右目上部をカットした。そして8回終了後、ヘリング陣営が棄権の意思表示をすると、主審は反則によるカットと判断して、ヘリングの反則勝ちを宣告した。

 このあと「ヘリングが試合を投げ出した」と批判する声が上がり、ヘリングは自分以上に傷ついた妻を思いやって一時は引退も考えたという。しかし「私は海兵隊員。面の皮は厚くできている」とバッシングを乗り越え、フランプトン戦に向けて気持ちを整えた。

 ヘリングによると、フランプトン戦は12月に計画されているフューリーvs.ワイルダー3と同じイベントに組み込まれるプランもあったそうだが、現在は「来年に延期されえるようだ」とコメントしている。同時に「取引は完了している」と強調しているから、あとはスケジュールの問題ということだろう。

 フランプトンについては尊敬の念を示しながらも「彼の最大の年はおそらく(リング誌の年間最優秀選手賞に輝いた)2016年だった」とライバルがピークを過ぎたと分析している。そして「私はサイズのアドバンテージを最大限に利用する。チェスのような試合になると思うが、全体として素晴らしい試合になるだろう」と試合を見通した。

 一方のフランプトンは、年内のイギリス開催と考えているようで、スケジュールはいくつかの候補日で調整しているようだ。こちらも「3階級制覇するボクサーは決して多くない。この試合によって私は殿堂の扉をノックすることになる」とやる気十分だ。

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