May
06
Monday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

20°C Rain
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 東日本でプロテスト再開 100人超の待機者解消へ 
熊本工高で国体優勝の永田丈晶ら受験

東日本でプロテスト再開 100人超の待機者解消へ 
熊本工高で国体優勝の永田丈晶ら受験

2020年10月12日 16時00分

 後楽園ホールで12日、プロテストが行われた。同会場でプロテストが行われるのは新型コロナウイルスの影響により1月17日以来およそ9ヶ月ぶり。待たされていたプロボクサーの卵たちがようやくスタートラインに立った。

テストは蜜を作らないように実施された

 プロテストは3月の興行自粛とともに中断。試合は7月から少しずつ再開されたが、テストは一部のB級プロテストがジムで行われたのみ。後楽園ホールで大々的に開催されるのはこの日が初めてだった。

 とはいえ新型コロナウイルス感染予防対策で人数制限が行われ、この日の受験者はB級2人、C級21人の計23人といつもよりも少なめ。受験者は最初にウイルスの抗原検査を受け、陰性の選手が筆記試験、スパーリングの実技試験を受けた。

高校時代に国体を制した永田

 B級の2人は熊本・熊本工高で国体優勝、中央大出身の永田丈晶(じょうすけ=新宿協栄)と福井・羽水高、日体大出身の白崎隼樹(川崎新田)の2人。

 アマ58戦38勝20敗の戦績を残した22歳の永田は周囲の選手がプロに進んでいる姿に刺激されてプロ入りを決意。「最終目標はチャンピオンだけど、まだまだなので一歩一歩積み上げていきたい」と大学卒業後に就職した求人広告会社に勤めながらチャンピオンを目指す。

 アマ58戦33勝25敗の27歳、白崎はジムの先輩で同じ日体大出身の日本S・バンタム級1位、古橋岳也とスパーリングを披露。4月に上京してすぐにでも挑むはずだったプロテストをようやく受験でき、「アマではたいした成績を残せていないので、これからトップアマ出身者を倒していきたい」と気合いを入れた。

日本タイトルマッチを控える古橋(左)が白崎の相手を務めた

 幼稚園内で児童発達支援の保育をしている白崎に対し、新田渉世会長は出身地にちなんで“越前のハヤブサ”とニックネームを命名。180センチの長身ハヤブサは、無事にテスト合格となれば11月13日にデビュー戦を行う。

 日本プロボクシングコミッション(JBC)によると、プロテスト受験の申し込みは全国で120人ほどに上り、12月までにできるだけテストを実施して、待機者を解消に努める方針。JBCのプロテスト担当、福地勇治レフェリーは「1日終わってほっとしている。今日テストを受けた選手の多くは3月にテストが決まっていた選手だからずっと気にしていた。新しい選手が生まれないとプロボクシングが続かない」と話していた。

Related article
関連記事