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強打のマグラモ相手に接近戦も不安なし

WBOフライ級戦の中谷潤人がコロナ禍で成長 
強打のマグラモ相手に接近戦も不安なし

2020年10月28日 13時13分

 WBO世界フライ級王座決定戦に挑む同級3位の中谷潤人(M.T)が28日、オンラインで記者会見を開いた。中谷は11月6日、後楽園ホールで同1位ジーメル・マグラモ(フィリピン)と対戦する。

中谷の初世界戦まであと9日

 当初は4月4日と発表された試合が流れ、8月21日に再スケジュールされた日程も延期に。2度の延期を乗り越えて世界戦にたどりついた中谷(20勝15KO)は「延期になって残念な気持ちもあったけど、多くの方々にサポートしていただいて恩返しがしたい気持ち」とはじめに感謝の言葉を口にした。

 この間は心技体すべてにおいて成長の期間と位置づけた。気持ちの面では「切り替えが大事」と肝に銘じ、オンとオフの切り替えをこれまで以上に意識するようになった。8月の試合が流れたあとには家族旅行でリフレッシュ。心身ともに疲れをためないように心がけた。

 技術的には真骨頂である長い距離でのボクシングに磨きをかけ、決して得意とはいえない接近戦を克服する練習を続けた。

 中谷は「長い距離をしっかり作っていくことに関してレベルアップできてイメージがよくなっているし、不得意だった近い距離でも手数で相手を押し返す練習をしてきた。自信もついているしメンタル面でも成長できていると思う」と胸を張る。強打のマグラモ(24勝20KO1敗)を攻略するイメージは万全だ。

オンラインで近況について語る中谷

 これまでは試合前、ロサンゼルスで長期合宿を張り、ルディ・エルナンデス、岡辺大介の両トレーナーの指導を仰ぎ、アメリカの選手とスパーリングをして調整を重ねてきた。今回はそれができず、エルナンデス・トレーナーにはスパーリングの動画をフェイスブックで毎回送って指導を仰いだ。

 そのスパーリングでは、WBC世界L・フライ級王者の寺地拳四朗(BMB)、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(Ambition)らと拳を交えて腕を磨いた。マグラモとスパーリング経験があるという拳四朗からは「自分の距離をしっかり取れば大丈夫」と力強い言葉をもらったという。

 先週の金曜日には3度目となる12ラウンドのスパーリングを終えた。度重なる延期により2月から数えて約500ラウンドもスパーリングをしたという中谷は「ボクシングで世界チャンピオンになると志して10年ちょっと。11月6日は必ず世界チャンピオンになります」と力強く宣言。国内きってのホープがあと9日で夢をかなえる舞台に立つ。

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