ヘイニーが古豪ガンボアに大差の判定勝ち
ライト級統一王者ロペスとの対戦希望
2020年11月8日 16時56分
2020年11月8日 10時45分
4階級制覇王者で現在、ミドル級とS・ミドル級で世界王者に君臨するサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)が6日付でフリーエージェントを宣言した。複数のメディアが報道した。カネロのトレーナー兼マネジャーのエディ・レイノソ氏が声明を発表し、これまでカネロをプロモートしたゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)との契約を解消したと伝えた。同じく大型契約を結んでいたストリーミング配信のDAZNとの関係もなくなる。
昨年11月のセルゲイ・コバレフ戦を最後にリングから離れているカネロは去る9月、DAZNとGBPに対して日本円で300億円近い損害賠償訴訟を起こした。解決に向けて3者は9月下旬に調停者を交えて協議したが合意には至らなかった。カネロ側が待遇に不満があったのは事実だが、カネロの対戦相手を決定する権利が曖昧だったことも問題がこじれた原因だといわれる。
カネロは18年、11試合で3億6500万ドルと日本円で400億円を超える契約をDAZNと結んだ。これはボクシングビジネスでは史上最高額。しかし3試合消化しただけで打ち切りとなった。DAZNは協議の場で解決案を提示したが、カネロ側を納得させることはできなかった。
すでに米カリフォルニア州サンディエゴの自宅兼ジムでトレーニングに励んでいるカネロは年内のリング復帰を希望。レイノソ氏がESPNデポルテスに語ったところでは12月19日、IBF・S・ミドル級王者カレブ・プラント(米)との一戦が有力。プラントはPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)に所属している。
一方、長年カネロをプロモートしたGBPのCEO兼会長のオスカー・デラホーヤ氏は「訴訟問題が解決し、みんなが満足している。今後もカネロが躍進することを期待したい。カネロ陣営とは個人的には友好な関係でいたい」と大人の対応を見せる。同氏の言葉から訴訟問題は一応、和解という形に終わったと見られる。
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